怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

ウルトラセブンX。バツではない。

Muho2007-10-06

  • 「ウルトラセブンX」を観る。一話なのでまだ何とも言えないのが本当のところ。世界観を一から構築していこうとする、野心的な作りで好印象。こうした展開の場合、世界の有り様を視聴者に理解させねばならず、そのためには「主人公だけが何も知らなくて、右往左往しながら視聴者とともに世界の成り立ちを掴んでいく」か「本人だけがすべてを知っていて、周囲が右往左往しながら視聴者とともに世界の成り立ちを掴んでいく」かのどちらかが考えられる。本作では前者を取ったわけだが、それが吉と出るか凶と出るかは今後次第だろう。セブン登場後の圧倒感はすごく好きで、敵とのコミュニケーションなきエメリウム光線は、昨今の特撮番組の中でもピカイチだった。二話以後を期待させる一話だったと思う。
  • とはいえ、主人公の自分探しで物語が進んでいくにしては、前半がゆったりしたペースで、良く言えば「味」、悪く言えば「退屈」、結局、物語としては何も起こらなかったような印象を受けてしまった。「まったく新しい」とかいろいろ言われても、「セブン」は「セブン」なわけで、しかも「第四惑星の悪夢」と「盗まれたウルトラアイ」を一歩も出ていないのは、ちょっと問題だと思う。
  • 「ねぎま」や「ハニー」のように、良い意味、悪い意味取り混ぜて「うひゃあ」と思わせてくれる作品にして欲しい。