ワンフェス - muho2’s diary

夏のワンフェスに行ってきた。冬は豪雪だったので、台風でも来やしないかと本気で心配していたのだが、杞憂だった。その代わり、ものすごい暑さがやって来ていた。
ここ最近、怪獣ディーラーさんだけを見ると、明らかに数は減ってきており、また当日版権ものも少なくなっている。前日までにカタログのチェックを済ませたものの、正直、「今回は怪獣をあっさり済ませ、マシーネンなどにゆっくり時間を割こうか」と考えていた。
ところが、まぁ、いつものことと言えばそれまでだが、いざ始まってみると、そんな悠長なことは言ってられなくなった。今回のワンフェスは、ちょっと言葉は悪いけれど、「隙間の充実」だった。大物直球高額鉄板アイテムの隙間にするりと入りこむ、気の利いた当日版権ものが見事な輝きを放っていた。その輝きこそがワンフェスの意義なのであって、とにかく、とても楽しく充実した一日だった。
まずは「クラバートガレージ」さんに行き、生きのいい「モスゴジ」を購入。かのリアルホビー「モスゴジ」のパッケージの再現。造型をひと目見て判った。その心意気に感動。リアルホビーは永遠のトラウマ。あれなくして、今日の怪獣はあり得ない。「モスゴジ」と同時に「怪物02」も購入。これは「レジンシェフとうけけ団」でアナウンスされていたように記憶しているのだが、まあ、とりあえず、冬眠ラドンと円盤の組み合わせが素晴らしい。
とって返して「GGR」さんへ。「ベル星人」と「グモンガ」購入。ベル星人は以前、「かなめみお」さんの製品を作ったことがあるが、今回はポーズがハートを直撃。そして「グモンガ」は予想をはるかに超える気持ち悪さ。それにしても、「GGR」さん、すごいペースだなぁ。次回の構想をきくのを忘れてしまったが、いったいどこから攻めてくるのだろう。楽しみ。
つづいて「ウルトラやホビー＋痛快娯楽劇場＝怪獣少年」さんへ。「初代ゴジラ」購入。今回は再販なども含め、初代ゴジラが多数あったが、一番、心魅かれた造型。この一体だけで大満足。
ウルトラファィトシリーズ、再始動との情報で、夜も寝られないくらい興奮し、駆けつけた「アトリエG1」さんだったが、新作「ゴドラ」は展示だけ。無念ーー。しかし、涙、涙の再始動。ゴドラ、キーラ、バルタン……、何があっても最後までついていく。日本中の誰一人買わなくなっても、俺が買う。
「システマチックカオス」さんの「ゴルドキング」がついに発売!　ああ、何年待ったのだろう。最初のアナウンスから三年以上は間違いなくたっているはず。正直ね、もうあきらめてましたよ。いやでも、うれしいなぁ。キットとしてはなかなか作り応えがありそうな気配。久しぶりに「B-CLUB」を引っぱりだしてきて、作りますよぉ。
移動ができるようになったので、7・8ブースへ。何をおいても「地球防衛軍秘密基地」さんへ。「グロンケン」ですよ。帰りマンの中でも、トップ5級に好きな怪獣&エピソードですよ。「スノーゴン」が間に合わなかったことくらい、気にしませんよ。今回、初めて村田さんとお話することができた。セブンもいいですけど、超獣もね。「キングガッパー」楽しみにしています。
怪獣がやや落ち着いたので、怪人へ。会場で見てすごく気に入ったのが、「アトリエRainyday」さんの「アマゾン獣人セット」。ややデフォルメのきいたカニ、ガマ、ワニ、ヘビ、ゲンゴロウたちが入っている。この大きさ、このアイテムがハートをわしづかみ。
怪人と言えば、この人たち、「リベッターズアジト」さんの新作六人。1/15でライダー怪人の補完をしていくのが目的だったグループだが、ついに終わりが見えてきた。来年の夏で、ついに完結?　まあ、「ハリネズラス」をどうするかという難問は置いておくとして。私の大好きな「ドクガンダー幼虫」も含め、買わずにはいられない。
「アートクライス3」さんのデスパーたちも健在。「ギロチンデスパー」と「マサカリデスパー」を購入。
ライダー怪人の星「かなめみお」さん、今回は再び幹部怪人「ガラガランダ」!　造形物でありながら、柔らかに見える驚異の質感表現。いつもながら素晴らしい。聞けば「ヒルカメレオン」も控えているとか。そして、かなめさんも「ハリネズラス」で悩んでおられたのが、ちょっとおかしかった。
通りすがりに目に留まり、我慢できずに買ったのが、「岡山のプラ板使い」さんの「スカイマンモス」。食玩のマイティ号と並べられるスケールで、いやもう、とにかく並べたくて衝動買い。
衝動買いといえば「リベッターズアジト」さんのお隣が「こみの工房」さんで、そこにあった「タックスペース」と「タックビル」に一目惚れ。結局、購入。
さらに衝動買い、あまりの衝動即買いだったためメーカー名さんすら判らないのだが、ゴジラ対へドラより、「飛行ゴジラ」と「飛行へドラ」。これはとにかく素晴らしかった。こういうものに出会えるから、ワンフェスは止められない。
前回、「バンゴ」を衝動買いした「べらねどん」さんも健在。個買いは新作「プレッシャー」。今回は衝動ではなく、狙って購入。ポーズも大きさも良く、適度なアレンジが効いていて、こんなのが目の前にあったら、抵抗できない。
何だか衝動買いが多いな、危険だなと思っていたころへ、「英国雑貨店」さんの「バルタン星人」が登場。商品の横に置いてあったバンダイのプラモ「バルタン星人二代目」がまず目に入ってしまい、ブースに引き寄せられた。ブースの方と、かってのバンダイ怪獣プラモシリーズについて熱く語り合い、気がついたら、「バルタン星人」を買っていた。昔、「ウルトラマンパワード」をやっているとき、怪獣をパワード化させたオリジナルなアレンジ怪獣をだしている人がいた。「パワードエレキング」は今でも家にあるのだが、その頃の興奮を思いださせてくれる、素敵な「バルタン」だった。
この時点で、すでに軍資金はほぼ底をついていた。何が余裕だ。もうすってんてんじゃないか!　危機的状況。
「山川造型部」さんは「サンダ対ガイラ」。今回はドールヘアーを加工した植毛完成品展示。これがいままで見た、どんなサンダ、ガイラより活き活きとしていて、究極の仕上がりだった。キットにもドールヘアがついているというが、うーん、ここまでできる自信はないなぁ。お金がなくなったので、後日、通販をお願いすることに。
「イマージュ」さんの「キンゴジ」も狙っていたのだが、お金がなくて断念。
「恩珍軒」さんのULTRA-ACT対応怪獣シリーズも大好き。「ガメロット」や「マシュラ」の再販にくらくらきたのだけれど、そもそもACTシリーズには手をだしていないので、じっくり見るだけで我慢した。
「浅井造型&モンスター・メーカー28」さんにお邪魔する。初めてお二人とお話することができた。とにかく楽しかった。「海底軍艦」「ガイラ」「ゴジラ74」楽しみにしていまーす。
そんなこんなしている内に、タイムリミットが近づいてきた。
「尾崎翔三工房」さんのおそるべき「ファィヤーマン」の写真を撮ったところで、ワンフェス終了−。
ああ、「ダイモス」さんや「吉野屋徳兵衛」さん、「パーラーつげちゃん」さん、「アトラゴン」さん、「ハイライト」さんのブースにはお邪魔することすらできなかった。
そして、マシーネンクリーガー関係は全滅。お金も時間もなかった……。
ただ、カタログチェックの時点ではまったく見えてこない、思いもよらぬ逸品と巡り会えた今回のワンフェス。行って良かった。本当に楽しかった。
次は来年二月。さあ、これを目標に、また生きていくのである。