怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

ULTRA WORLD COLLECTION ~よみがえるVOLKS Jr.ULTRA WORLDの世界

Muho2007-12-20

  • 講談社より発売となった、「ULTRA WORLD COLLECTION ~よみがえるVOLKS Jr.ULTRA WORLDの世界~」を購入。この本は、「海猿」などの原案で知られる小森陽一氏が約二十年かけて制作した、ウルトラ怪獣のガレージキットを網羅した恐るべき作品集。1980年代にスタートし、90年代後半までつづいたボークスの怪獣ガレージキットシリーズ。ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブンに登場する怪獣、宇宙人はほぼコンプリート。帰ってきたウルトラマンシリーズ十数点、超獣2点、そして、ウルトラマンティガの怪獣たちを含む新シリーズ十数点。巻末にある総リストを参照すると、発売された怪獣たちは合計251体。小森氏はそのほぼすべてを所持、うち175体を完成させている。今回は175体を1体1ページを原則にフルカラーで紹介、制作時のコメントなどもついた、夢のような書籍。いやはや、感心感服、尊敬の眼差しである。
  • 私も高校時代からこつこつと集め作っていたボークスのシリーズ。ただ、私が所持していたのは、84体にすぎず、いま現在、完成品として残存しているのは、75体。それでもよく、「気が違っている」などと言われたものだ。小森氏はそれよりも100体多いのだ。尊敬しないでどうする。小森氏は未完成の52体を完成後、完全版としてこの本の増補を計画中とのこと。ぜひ実現していただきたい。ガレージキットの歴史、怪獣モデルがどういうものなのか、写真を通してこちらに訴えかけてくるもの多数。好きな人は必読の書。
  • この本を見る前から、個人的に「怪獣ガレージキットの歴史を何らかの形で書籍化できないかな」とは考えていた。というか、絶対にするべきものだろう。それも早急に。ボークス以外にも、80年代後半には多くのメーカーがあった。造形家もたくさんいた。それらの作品は残念ながら生産数も多くなく、今となってはどういったものだったなのはっきりしないものも少なくない。メーカー別、作家別、キャラクター別、やり方は色々あるだろうけれど、日本のどこかにはまだ残っているであろう、完成品の写真を撮り、データーとともに残しておく必要は絶対にある。
  • ネット上でそうした情報をきっちり整理し公開されている方もいらっしゃる。素晴らしいサイトであり、私もよく立ち寄らせていただく。ただ、キットの魅力をダイレクトに伝えるという意味で、よりディティールのはっきりとした写真を貼付して、「書籍化」して欲しいのだ。
  • 突然の病院行きで、これ以上はないというひどい目に遭い、これでどうして私自身が鬱病にならないのか不思議な気がした。ああ、ここで鬱病にでもなれれば、楽なのだろうが。

  • 残念ながら、意識ははっきりしているので、表の日記で呪詛の言葉を吐き、ドーナツをたらふく食べ、怪獣を作って暮らす。

  • そうこうしているうちにも、我が家には怪獣がたくさん来る。イワクラ亡きあと、その志を継いでいるのは「キャスト」だが、新たに「地球防衛軍秘密基地本部」というメーカーが参入。いきなり「チグリス星人」と「キルギス星人」を発売して驚かせてくれたが、今度はミラーマンシリーズを発動。第一弾が「液体怪獣タイガン」と「ブラックゴン」。大金はたいて購入してから言うのもなんだが、この怪獣たち、さすがの私もいったいどのエピソードに出てきたのか記憶がない。タイガンは21話、ブラックゴンは45話らしいのだが、やはり記憶なし。欲しい欲しくないではなく、その志に金をだした感じだ。治療費で80万とられる世の中だ。このくらいいいだろう。