- 1月17日朝日新聞夕刊、一面にあるコラム(?)「素粒子」にこんな一文が載った。以下、引用。
- 別に何てことない一文だけれど、私はものすごく不愉快だった。心より拍手、といっているが、到底、本心から拍手してるとは思えないし、後半は芥川賞、直木賞、受賞した作品、著者を揶揄したものでしかないだろう。芥川賞、直木賞なんて世間の人は興味ないのさ、とも取れる。年に二度もやっているから判らなくなっちゃうよ、とも取れる。大した作品でもないからすぐに忘れちまうよ、とも取れる。朝日新聞様の一面コラムを担当される有能な人が、一年、半年前の芥川賞や直木賞を覚えていないってのも驚きだ。もしかして、「本」なんてアホらしくてお読みではないのだろうか……などということを神経質にも考えてしまった。そういう私も少し前の受賞作など判らなくなっているところもあり、人のことは言えない。それでも、同じ文章を生業とする者が、大手新聞の一面で書くことではないだろうと思ったのも事実。
- この「素粒子」というコラムは、「無責任な嫌味の言いっぱなし」ばかりで大嫌いなのだけれど、それだけに毎日欠かさず読んでいる私は、けっこうファンなのかもしれない。
新しい芥川賞、直木賞作家に心より拍手。ところで、この前の受賞作なんだっけ。「蛇にピアス」いや違う。「理由」でもないし。