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二人部屋に入院中の母親は、隣の患者のいびきがうるさくて寝られないとぐんにゃりしていた。薬のせいもあるけれど、かなり「欝」に近づいている感じ。一人部屋に移す選択肢もあるけれど、その手間と金をかける気力はもう残っていない。勝手にしてくれ。いったいどういう育てられ方をしたら、あそこまで神経質で贅沢な性格になれるのだろう。そんなのを親にもったこっちが不幸だよなぁ。親に対して良い感情も悪い感情も抱かず、すくすくと生きている人は、それだけで幸せだと思う。
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てなことで、退院したらどうせまた水曜日は通院拘束日となる。水曜日の空手の稽古はますます遠く、待っていたら年寄りになってしまう。
- しょっちゅう行くホットドッグ屋の女性店員さんに顔を覚えられたことは、前にも書いたと思う。黒いコートを着た男が11時という半端な時間に、かならず、チーズドッグとポテトとプレーンホットドッグを購入していくのだから、まぁ、覚えられても同然なのだけれど……。何だか、すこぶる買いにくくなって閉口中。「あら、あなたまた来たのね」「注文なんて聞かなくても判ってるわよ、どーせ、チーズドッグとポテトでしょ」「当然、持ち帰りよね。これからはもうきかないから」みたいな雰囲気がむんむん漂っていて、どうにも居心地が悪いのでありました。昨日はまたこの店員さんのシフトに当たってしまい、どうしようかとしばし考えたが、勇気をだして店に入った。私を見た店員さんの顔には「あっ!」という色が刻まれており、その時点で私の勇気は消し飛んでしまった。しかし、もう後には引けない。せめてもの抵抗にと、「チーズバーガー」を頼んでやった。店員さんは別に驚いた様子もなく、「チーズバーガーは10分ほどかかりますがよろしいですか」と笑顔を振りまきながら、厨房に消えていった。やっぱり、チーズドッグにしておけばよかったなぁ。
- チーズバーガーはおいしかったが、ものすごく胃にもたれ、胃薬を飲むはめになった。