- 痛恨、リンジーバッキンガムの新作が、9月に発売されていたなんて。うむむ、二ヶ月も知らずに過ごしていたとは、私としたことが。いや、そもそもリンジーバッキンガムが二年続けて新作をだすなんて、毛ほども考えていなかったからさ。前作「Under the skin」のインタビューで、「ロックなアルバムをすぐにだしたい」と語っていて、恐らく、全世界のバッキンガムファンが、「そんなことあり得ないだろ」と思ったに違いない。まさか本当に出るなんて。25年以上、バッキンガムファンをやっているが、約束を守ってくれたのは、これが初めてだろう。
- アルバム「Gift of screws」は、前作の延長線にありながら、フリートウッドマック「Say you will」にも接近しているような、集大成といったら物足りないけれど、期待通り、ただただ、期待通りの内容だと思う。大満足。自宅のスタジオで、家族とべったり過ごしながら作った作品らしく、妻や子供との共作曲も収録。本当に共作したかどうかはともかく、「家族あってのアルバム」であることは間違いない。リンジーバッキンガムがまさかこんな風に落ち着くとは夢にも思っていなかったけれど、こうして新曲を聴いていると、こういう年の取り方も悪くないんだなとしみじみ思う。
- 三曲にミック・フリートウッドが、二曲にジョン・マクビーが参加していて、それらの曲は、フリートウッドマック以外の何物でもない。タイトル曲の「Gift of screw」は素敵だなぁ。「My little demon」以来、頬ずりしたくなってしまうほどのリンジー節だ。
- しかし、こうなってくると、次はいつになるのだろう。10年後? 20年後? これで最後ってことも考えられる。