- まったくそんな印象を受けないかもしれないけれど、最近は怪獣の購入を控えめにしている。明確な線引きをしたわけではないけれど、購入判断の基準をワンランク上げた。そのため、素晴らしい出来の「轟天号対マンダ」や恐ろしい出来の「レッドキング」や雑誌を買って申しこみ、金を払えば送ってくる「タッコング」も見合わせた。模型熱が下がったわけでもないし、守銭奴になったわけでもない。理由は一つ、七月に「あなた死ぬかもしれないよ」と言われて以来、すっかり、ものへの価値観が変わってしまったのだ。「とにかく買って、買ってから考える」のが、ガレージキットへのスタンスだったけど、もうそんなことしている気分的ゆとりがない。
- このことは、生活全般にも影響している。怪獣に継いで、大きく影響を受けたのが、読書かなぁ。何がどう変わったのかは後日。
- 中には、大の大人が何を大げさなと思われる人もいるかもしれない。私は20歳のときに身内を、病気で亡くしている。かなり酷い状況だった。私は主治医に呼ばれ、「遺伝するものではないが、気をつけるように」と言われた。だから、その病気への恐怖心はかなり高く、そんな人間が、40歳になった瞬間に、その兆候が現れ、病院に行けと忠告されたのだから、その恐怖心は察していただきたい。今回は大丈夫と言われたけれど、やっぱりダメ。検査を勧告される前の自分には、戻れない。