- 身内の状態はあまり良くなく、それにともなういろいろな雑事に追われる。不本意ながら状況を関係者に説明すると、ある者は見舞いに来たり、ある者は「いつでも行く」とかできもしないことを言う。本音を言わせてもらえば、身内は私一人で見送りたい。だって、一番大変なとき、誰も何もしてくれなかったし、私が呼んでも来てもくれなかったじゃないか。いまさら、あれこれやり始めたって、腹立たしいだけだ。大変な部分はすべて私がやって、最後のおいしい部分だけ、人が持って行くーーそんな感じがする。まあ結局、みんな、被介護者である身内のことが好きなんだろう。で、私だけがいいようにあしらわれると。下僕人生はいつまで続く……