怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

欝のテレビと欝の思い出

  • NHKで鬱病治療についてのドキュメントをやっていた。二年ほど前、身内が鬱病となり、情けない思いをした身としては見ないわけにはいかない。従来の治療が万全ではなく、医者もヤブが多く、治る病気をかえって悪化させている実態を暴く……までは良かったが、コメンテイターがあれこれ談笑しているばかりで、結局、鬱病の身内を抱える修羅場をどう乗り越えればいいのかなど、もっとも知りたい部分には触れてもいなかった。残念。
  • それにしても、二年前、身内は何であんなことになったのかと思う。原因は薬の副作用だったのだが、それならなおのこと、どうしてそれを防げなかったのだろう。まざまざと思い出すのは、主な治療が終わった身内の退院を迫る医師の姿だ。中でも、順天堂脳神経内科にいた、足の悪い、若い医者。意識不明から二ヶ月かけて回復した身内に二日後の退院を迫り、あまりに急だから四日後にしてくれと頼んだら「そんなことあり得ません、聞いたこともないですよ」と大声で言いやがった。今なら、医師の半分はアホのクソだということが判っているので、なるべく外部から見て判らない腹とか太ももとかを殴り飛ばして終わりにするが、当時はまだ医師に逆らうなんてこと、考えられなかった。結局、三日後に退院し、七日後、重度の鬱病になった身内は妄想に取り付かれ、私をアホだクソだとののしっていた。退院から一ヶ月後に再入院し、治療が終わるまでに三ヶ月かかった。どう考えても防ぎ得た事態であったと今もって思う。
  • そして、『リベンジ・マッチ』というとんでもない映画が……。

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