東映で現在のライダーシリーズの陣頭指揮を執る白倉伸一郎執行役員(45)は、ライダー第1世代。「ショッカーの改造人間である仮面ライダーが、いわば親にあたるショッカーと戦うのがオリジナルの石ノ森先生の構図。底に流れるテーマを継承する義務を感じている」。宇宙から来たヒーローが大怪獣を倒す話に比べ、ライダーは「地べたに近い」世界観。「ベースが人間同士だから戦争のメタファーにもなりやすい。善が悪を倒す単純な図式にしてしまうと子供には危険、という考えを今の番組にも反映させている」と話す。
- 善が悪を倒して何が悪いのかと思う。こういう小賢しい考えが、子供番組を引っかき回してきたんだよなぁ。
- その一方で、こういう小賢しいことを考えなければ、ライダーも生き残ってはこれなかったんだろう。そういう意味で、偉大なる執行役員とも言える。
- 第一、第二世代の中にも、保守的に過去を守ることだけを考えて喜んでいる私のような人間と、引っかき回すことで新しいものを作り出す人間と二通りいるということか。