怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

ウルトラセブンX。バツではない3

  • 第三話、面白かったんだなぁ、これが。意地の悪い見方をすれば、緩い感じが尖ろうとして尖りきれなかった作品の現実にぴたりとはまってしまったというところか。今回のエピソードは、「禁じられた言葉」にまつわる、特撮オタク永遠の妄想をストレートにぶつけてきている。「もし自分の前にメフィラス星人がやってきたら、多分、あっさりとあなたに地球をあげますと言っちまうよなぁ」というヤツである。一度くらには考えたことがあるだろう。第三話では、「禁じられた言葉」で表現された理想を現実に縮小して再構成、さらに悪化している現実を観る者に突きつける。「地球がどうなろうと知らないよ。とりあえず自分」という感覚が現実に存在する中で、地球侵略ものを考えていくわけだから、そりゃあ、制作者も大変だよ、としみじみ思った三十分。侵略を通して現実を浮かび上がらせるという、大多数が好きな往年の「セブン」に極めて接近した一本だったと思う。
  • ただ、捜査が行われているようでまったく行われていない、という流れは相変わらず。偶然犯人に会う主人公、秘密基地には宇宙人自ら案内し、説明までしてくれる、謎のクライアントの正体まで宇宙人が喋ってしまう。せめて何か一つくらい、主人公自らの手で調べ上げ、その事実に愕然とするカットが欲しかった。前半がどうしようもなく退屈だったのは、第二話と同じ。ラストのセブン戦は燃えたので、その辺は大分、緩和されているが。
  • 少なくとも、新しい宇宙人を作り、様々な制約の中でもがいている点は(どっかの何かと違い)評価できると思う。それだけに「セブン」であることが残念だ。
  • 身内の右手が使い物にならなくなった。指先に力が入らなくなり、箸などが扱えない。ボタンもとめられないし、財布から金がだせないという。そんなこんなで、また外出をしぶりだし、ふさぎこんでいる。このまんまだと、また鬱病だよぉ。困ったなぁ。少し前、呂律が回らなくなり、救急車で病院に行った。どう見ても軽い脳梗塞だったけどなぁ。医者の判断は違うんだよなぁ。手が動かないと言っても、原因不明と首を傾げるだけなんだよなぁ。困った、困った。
  • こうなった時、「人の性格」が出る。身内はネガティブ100%な人間なので、右手が使えないことで、「あれもできない、これもできない」とできないことばっかり考えつづけている。左手で代用できるものもあるし、何か道具を使うことでできることだってある。少しでもそういう方向で物事を考えてくれたら、いいのになぁ。
  • ザク。

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