怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

アホな登山者たち

静岡県内の今夏の富士登山で、県警山岳遭難救助隊の出動回数が、過去最悪ペースで推移していることがわかった。
 富士宮口登山道では2008年の7、8月、過去最悪の13回を数えたが、今年は8日までにすでに14回。御殿場口、須走口を管轄する御殿場署も6回と、09年などの8回を上回る勢いだ。背景には、携帯電話の普及で手軽に救助を要請できるようになったことや、登山ブームで準備不足の登山者が増えたことなどが挙げられる。
 7月17日夜、東京都の男性(60)が6合目で道に迷い携帯電話から110番した。「その場にとどまるように」との県警の指示を無視して自力で下山し、翌朝発見された。捜索に出向いた御殿場、富士宮署員らは無駄足を踏まされた。
 富士宮署幹部によると、救助の要請から救助隊の到着までは早くても4〜5時間かかる。「事情を話すと登山者の半数近くは、自力の下山を選択する」といい、要請のハードルが下がっていることをうかがわせる。一部に、「ヘリを飛ばせ」などと無理な要求もある。
 県警の出動とは別だが、同月13日、富士山須走口の標高約3000メートルで、香川県の40歳代男性から「転んで手の指を骨折し、頭にもけがをして動けない」と携帯電話で通報があった。県警の依頼で5合目で山小屋を経営する連絡役の米山千晴さん(61)が「別の山小屋から登山用車両で救助に向かわせるが、有料になる」と告げると、「金がかかるならいい」と歩いて下山してきた。
 6合目で山小屋を経営する長田清一さん(61)は「出動中は山小屋を閉めなければならず、燃料代もかかるため1回3万円を徴収する」と話す。ただ、現金を持たない登山者も多く、踏み倒されることも珍しくない。

 ■「通常業務に支障」
 静岡県警地域課によると、富士山では2010年、過去最多の48件、55人の遭難があり4人死亡したが、50人は軽傷か無傷だった。県警や消防は緊急性が少しでもあると判断すれば救助に向かうため、不要な出動の増加は、深刻な事故への対応に悪影響を及ぼしかねない。
 実際、富士宮口登山道の場合、救助に出動する富士宮署の隊員は6人。1回で3〜6人が出動するため、富士宮署幹部は「3件重なると、『少し待ってください』ということにもなりかねない」と危惧する。隊員は普段、交番などに勤務している。中には8日までの39日間で11回出動した隊員もおり、「通常業務に支障が出かねない」との声も出ている。
 同署は富士宮市と協議し、看板の設置など登山者への新たな注意喚起方法を検討しており、同署幹部は「必要な救助要請をためらうことはないが、装備や心構えをしっかりして遭難しないよう努めてほしい」と話している。
 米山さんは「山のトラブルは自己完結が原則。実力にあった山を選び、備えることで、不要な救助要請を減らすことが出来る」と警鐘を鳴らす。

 

  • 昔からアホな登山者はいっぱいいたわけで、急激に増えたわけではないだろう。かっては、周りの登山者や小屋の方々が被害を受けるだけだったが、携帯電話によってあらゆる方面に被害が拡散しているーーそんなところか。
  • 様々なタイプのアホ登山者を見たけれど、どうしようもなかったのは、空木岳の爺さん二人組(夜通し避難小屋で酒盛り)、五色ヶ原の男四人パーティー(テント場で夜通し大騒ぎ、注意した者になぐりかかる)、北八ヶ岳山麓にあるとある小屋の親父(傲岸不遜・おのれを教育者だと思いこんでいる電波野郎)、夏合宿を終え上高地に下山した我々(泥酔して大暴れ・全裸・大やけど含む)の四つ。