- 「LAW&ORDER」と「ホミサイド」のクロスオーバーを消化しよう2
「LAW&ORDER 8」
第6話
モデルとして活躍中のブリトニー・ジャナウェイが激しい痛みを訴えた後、急死する。現場は形成外科医である父親の診療室内。父親は、自宅で苦しみ始めた娘をERには連れて行かず、自身で治療しようと診療所に連れてきていたのだ。ブリトニーの背中には叩かれたものと思われる痣が。ブリスコー、カーティスは虐待を疑い、捜査を始める。検死の結果、ブリトニーの死因は膣の傷が悪化しての感染症であると判明。彼女は十日前後前にレイプされていたのだ。ブリスコーたちは、被害者と家族が十日前、ボルチモアの別宅に行っていたことを突き止める。レイプはそのときに起こった可能性が強い。連絡を受けたボルチモアの刑事、マンチ、ファルゾンに協力を求める。一方、ジャナウェイ医師の弁護士は、マスコミを使い、強硬な手を続けざまに打ってくる。対するマッコイたちは……。
「ホミサイド」
第82話
決定的な証拠がないまま、容疑者たちは、ボルチモアへ。ブリスコー、カーティスは、マンチたちと共にボルチモアに向かう。容疑者を拘束、刑事たちの取り調べが行われるが、自供は引き出せない。ニューヨークの検事マッコイは、ブリトニーが死んだのはNYだとして、NYでの裁判を求める。ダンバース検事は、レイプという犯罪が起きたのはボルチモアであるとし、管轄権を主張。結果、二人は共同で公判に臨むことに。ブリトニーをレイプし、死に至らしめた真犯人は、果たして誰なのか。
- 2つの番組をまたぐクロスオーバーエピソード。同じことを何度も書いているけれど、「ホミサイド」が放送されたのは、10年近く前。今回は後編が「ホミサイド」の担当となっており、いきなり、解決編だけを見せられてとまどったものだ。そして、ようやく放送された「LAW&ORDER」もクロスオーバーについてのケアはまったくなし。数年前のベルト放送で録画した「ホミサイド」のDVDを掘り出して見るしかなかった。でも、ようやく、本来あるべき姿で、あるべき順番で一つのエピソードを見ることができた。ホミサイドパートは「LAW&ORDER」の検事パートもかねているので、法廷シーン多め。マッコイがかなり存在感を発揮する。ただ撮り方が「ホミサイド」なので、何だか違和感満載だった。クロスオーバーだからといって、世紀の大事件ではなく、あくまでも、一殺人事件である展開も地味だけれど、逆に両番組「夢の共演」をじっくり見ることができて、こちらとしてはうれしかった。LAW&ORDERとホミサイドのクロスオーバーも残すところ、あと一つ。