怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

宮崎逸志さん逝く……

  • 怪獣造型師の宮崎逸志さんが亡くなられた。言葉がない。私は宮崎さんの造る怪獣のファンであり、宮崎さんこそ、日本一の怪獣造型師だと思っていた。怪獣で日本一ということは、つまり世界一だ。
  • 宮崎さんを知ったのは、ワンフェスでガマクジラを販売されたときだ。当時はまだ30センチ怪獣を買えるほどの財力もなく、ただ遠巻きに眺めて楽しむだけだった。宮崎さんのブースは、ガマクジラを求める人の列ができ、外国人の転売屋とおぼしき二人が、大声で怒鳴り合っていた。「すげえなぁ」と思いながら通り過ぎ、以後、ワンフェスのたびに、ブースの怪獣を眺めるようになった。私はこれでも人と話すのが得手ではないので、結局、宮崎さんと直接話すことはなかった。ただ、ホームページをのぞき、新たな怪獣が発売されると必ず購入していた。
  • 宮崎さんと個人的なやり取りをしたのは、ジラースが出たときだろうか。メールで簡単なやり取りをして、その後、FBで友達になった。「ワンフェスで見かけたら声をかけて下さい」とメールにはあったけれど、その後、ワンフェスに出られることはなかった。
  • 怪獣ガレージキットというと、私は20センチと30センチに最大の魅力を覚える。30センチを超えると、それだけで、どれだけ出来がよくても、5%ほどマイナスになってしまう。宮崎さんの作る怪獣の魅力は、造形力、組みやすさなど多々あるが、その大きさにもあると思う。大きすぎず、小さすぎず。絶妙だった。 製作の方は大分、遅れていて、今年やっと「マグネドン」と「アギラ」「ピーター」を作ったところだった。
  • ホームページの更新もないので、拙い完成画像でも添付してご機嫌うかがいのメールをだそうかなと思っていた矢先の訃報だった。もう永遠にアトラゴンから新作がでないなんて……。悲しいなぁ。家には「グビラ」や「ピグモン」など手つかずの宮崎作品が残っているけど、組む気力が出てこないかもしれない。
  • 宮崎さん、安らかに。よい旅を。