怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

大崎

  • 今日は仕事で近くまで行ったので、ほぼ10年ぶりに大崎を訪ねた。今から20年近く前の2000年前後、私は大崎に住んでいた。ちょうどゲートシティができて、もうすぐ埼京線が止まるようになるらしい、なんて時期。いわゆる過渡期であり、飲食店もぐっと増えたけれど人はそれほどでもなく、どこも空いていて実に居心地がよかった。近所の喫茶店でよく仕事をしたものだ。
  • そんな大崎も今は昔。五反田までの再開発が完了、見上げるようなビルが立ち並ぶ立派な空間になっていた。それでも、20年前に通ったそじ坊や地元の中華屋や元祖さっぽろやなど、意外な店がきちんと残っていて驚いた。
  • しかし、二軒あった本屋は見事になくなっていたなぁ。
  • 時間があったのでかつて住んでいたマンションまで歩いてみた。マンション前にはセブンイレブンがあって重宝したのだが、引っ越す前後になぜか潰れてしまった。今は小児科になっていて開放的な空間になっていた。さて、本日のメインは近所の公園。その周辺はまったく変化がなく、昔のまま。20年前、一目惚れした公園の看板もそのままあって泣きそうになった。

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  • ぐるっと一周して思ったけれど、ゲートシティ側から五反田まで、とりあえず立派な箱物の並ぶ空間にはなっていた。家族連れも多くいて人口も増えているのだろう。ただ、一歩横道に入ると、そこは昔のままの申し訳ないが寂れた空間がしっかりと残っていて、これが20年間の日本の真実なんだなぁとしみじみ思った。だって、よくなりようがないじゃない。日本の津々浦々、こうやってじわじわと寂れていくんだろうなぁ。
  • 立派な箱物も、20年後、50年後は負の遺産として後進に重い負担となってのしかかるのだろう。