怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

詐欺の子

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  • 振り込め詐欺の実態をドラマ化した「詐欺の子」。中でも印象的なのは、若者を詐欺グループに勧誘する手口。

「あんな風になりたいか? 朝から晩まで働いてよよう、ギリギリ食っていけるだけだよ」

「いいか、電話で話してすぐ100万、200万って出せるとこだよ。金が余ってる家なんだよ」

「俺たちが食っていけないのによ、爺婆の所には、金が有り余ってるんだぞ。おかしいと思わねぇか」

「働きたくてもよお、仕事なんてねーよな。いいか、お前らにはよお、ここしかねえじゃんよ。ここしかねーぞ。もう。いいか、ここから逆転しろ。人生変えるんだよ。お前たちなら、絶対できる」

  • イッセー尾形演じる弁護士の言葉はチクリとくる。

「犯罪組織に関わっているということを知りながらですね、自分はその中のちっちゃい歯車だ。そんなに悪くはないだろう、主張するんです。その言い逃れる姿。言い逃れ言い逃れして責任を引き受けない姿はどうも、この我々の社会と似てる気がするんですね」