怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

「桂吉朝独演会」

  • 中野で行われた「桂吉朝独演会」へ。吉朝師匠の落語、実は一度も聴いたことがな かった。ではなぜ独演会へ? 先日、米朝師匠が出演しておられた「徹子の部屋」で 「吉朝は力をつけてきましたで」の一言を聞いたため。それと、演目が「百年目」。 これは次作のモチーフとなるネタなので、ぜひ生で聴いてみたかったのだ。
  • まずは「百年目」。丁稚に小言をいう番頭の最初の一言で思わずびっくり。うまい 。こんなにうまい人を今まで知らなかったなんて。勉強不足でありました。「百年目 」は番頭→旦那と「貫禄」が移動していく難しい噺。師匠ご本人は謙遜しておられた が、ここまでの「百年目」はひさしぶりに聴きました。
  • 中入り後は「まめだ」。これは情景描写につきる。師匠の語り口は完璧で、初夏の 陽気にもかかわらず、秋の物悲しい雰囲気が伝わってきた。「銀杏の葉がさらさらさ らさら」。短いが、胸をつくいい噺。