- 鈴々舎馬桜師匠の独演会へ。久しぶりの「大江戸日本橋亭」。目印のフレッシュネスバーガーが、ビルごとなくなっていたり、とにかく付近が様変わりしていて、迷子になりかけた。
- 独演会は大入り満員。何てことだ。定員120名、ぎっしり入っていた。
- 今回は「着物の会 特別編」ということで、落語より師匠の「義太夫」を聞かされる……いや、聞くのが主眼。「リアル寝床」といった風情。二時間のうち、まずは落語が1時間。そこで中入り。ただし、そこで帰ると粗品の「手ぬぐい」が貰えない。中入り後に始まる45分の義太夫を聴かねばならないのだ。私、義太夫には詳しくないので何も言えませんが、ぐっと引きこまれ、45分、瞬く間でした。 師匠、また聴かせてください。
- 落語は、
前座 春風亭ぽっぽ 「動物園」
鈴々舎馬桜 「崇徳院」
ゲスト春風亭一朝 「片棒」
鈴々舎馬桜 「猫の忠信」
- ぽっぽさんは、年末の独演会に続いての登板。小朝師のお弟子で、すでに追っかけがいるのだとか。好演。
- 「崇徳院」は寄席バージョン。15分ほどで駆け抜けた。これがまた面白くて、枝雀師の「崇徳院」以来の爆笑だった。
- 「片棒」は大好きな噺。一朝師は歌舞伎座の舞台で中村歌右衛門丈の「道成寺」の脇笛を吹いておられる。リズムがすごく明快で、聴いていてウキウキする。 でも、オチまで聴きたかったぁ。
- 「猫の忠信」が鳴り物入りで聴ける、しかも笛が一朝師。本日のお目当てはこれだった。東京版は初めて聴いた。上方版は狂言回しが一人だけれど、こちらは仲の良い二人組。人間関係がぎくしゃくしていく上方版独特の意地悪な部分がなく、素直に楽しめる。やっぱり鳴り物入りはいいですねぇ。
- 大いに楽しめた二時間でございました。師匠、おつかれさまでした。五月の独演会、楽しみにしています。