怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

鈴々舎馬桜師匠の独演会

  • 鈴々舎馬桜師匠の独演会へ。久しぶりの「大江戸日本橋亭」。目印のフレッシュネスバーガーが、ビルごとなくなっていたり、とにかく付近が様変わりしていて、迷子になりかけた。
  • 独演会は大入り満員。何てことだ。定員120名、ぎっしり入っていた。
  • 今回は「着物の会 特別編」ということで、落語より師匠の「義太夫」を聞かされる……いや、聞くのが主眼。「リアル寝床」といった風情。二時間のうち、まずは落語が1時間。そこで中入り。ただし、そこで帰ると粗品の「手ぬぐい」が貰えない。中入り後に始まる45分の義太夫を聴かねばならないのだ。私、義太夫には詳しくないので何も言えませんが、ぐっと引きこまれ、45分、瞬く間でした。 師匠、また聴かせてください。
  • 落語は、 

 

前座 春風亭ぽっぽ 「動物園」
   鈴々舎馬桜  「崇徳院」
ゲスト春風亭一朝  「片棒」
   鈴々舎馬桜  「猫の忠信」

 

  • ぽっぽさんは、年末の独演会に続いての登板。小朝師のお弟子で、すでに追っかけがいるのだとか。好演。
  • 「崇徳院」は寄席バージョン。15分ほどで駆け抜けた。これがまた面白くて、枝雀師の「崇徳院」以来の爆笑だった。
  • 「片棒」は大好きな噺。一朝師は歌舞伎座の舞台で中村歌右衛門丈の「道成寺」の脇笛を吹いておられる。リズムがすごく明快で、聴いていてウキウキする。 でも、オチまで聴きたかったぁ。
  • 「猫の忠信」が鳴り物入りで聴ける、しかも笛が一朝師。本日のお目当てはこれだった。東京版は初めて聴いた。上方版は狂言回しが一人だけれど、こちらは仲の良い二人組。人間関係がぎくしゃくしていく上方版独特の意地悪な部分がなく、素直に楽しめる。やっぱり鳴り物入りはいいですねぇ。
  • 大いに楽しめた二時間でございました。師匠、おつかれさまでした。五月の独演会、楽しみにしています。