怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

「鈴々舎馬桜」独演会

  • 井川、さようなら。ボカスカ、打たれてくれ。
  • 本日は異臭に悩まされたり(気づくのは私が一番遅かったが)、ローソンで買ったパンがどれも劇的に不味かったりと、盛り沢山な一日でした。
  • いまや恒例となった「鈴々舎馬桜」独演会に行く。場所は池袋演芸場。本年も予約指定席制。午後は特殊仕事にかかりきりだったので、ギリギリとなる。
  • まずは師匠作の「06年版・大安売り」。あまり強くない相撲取りとその「先輩」「後輩」が居酒屋でだべっている……ただそれだけの内容。この噺のキモは、「固有名詞」だと思った。日常、何気なく存在している固有名詞を適確に選ぶことで、何だか面白い響きになる。落語とは思えない「まとまりのなさ」が逆に新鮮だった。当然、07年版もあるわけですよね。
  • 「火焔太鼓」。円蔵師の印象がどうしても強いが、軽妙かつ安定感のある師匠の噺も聴き応えがある。「松」「手一杯」は、いつ聴いてもいいなぁ。この噺「底に夫婦の愛情が見えないといけない」とのこと。頼まれて太鼓を買ってくる人の好い男と文句を言う現実的な妻。この図式はある意味、現代的ですらある。
  • 「富久」。待ってました。実は文楽師のテープでしか聴いたことがない。とにかくおめでたい内容なのだが、派手にはじけるのではなく、人情と絡みあってじわじわ明るくなる。こういうハッピーがもっとあって良いと思う。久蔵は酒でしくじりをして出入り禁止になっていた。どういうしくじりをしたのか、文楽師のテープには入っていなかった。今回、長年の謎がようやく解けた。なるほど、そんなことしたら、たしかに出入り禁止ですな。
  • 鈴々舎馬桜師匠のホームページはこちら→(http://www.reireisha.com/index.html)
  • アッガイ。

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