怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

鈴々舎馬桜独演会とぜんざい公社

  • ゴールデンウイーク恒例、「鈴々舎馬桜独演会」に行く。今年で十年目。朝日新聞などに紹介記事が載っていたので、いつもより混んでいるだろう……と思っていたが、予想以上の入り。多くの人が座れる配置になっているにもかかわらず、昨日は立ち見も出たとか。
  • まずは「ぜんざい公社」。NHK・BS2の番組で口演したときは「サゲ」までできなかったとのこと。そりゃあ、そうでしょう。やばすぎますよ。この噺は小南師匠で何度も聴いた。お役所というのはこういうところだと学んだのも、この噺から。それにしても良くできている。「ぜんざい」という言葉そのもののおかしさもあるが、それに理由があったというのだから驚きだ。サゲの秀逸さでは、ベスト10に入る。
  • つづいて「白子屋政談・新三殺し」。現在、馬桜師匠しか高座にかけられない大ネタ。その第三回である。殺しの壮絶さがひしひしと伝わってくる。とにかく殺人者の心理描写が素晴らしい。つぎつぎとボロを出しては、深みにはまっていくサスペンス。こればかりは説明しても伝わらない。高座を聴いていただかなくては。
  • 最後は「居残り佐平次」。「ぜんざい公社」と違い、馬桜師匠で初めて聴いた。だから、馬桜師匠のイメージが強く、他の人ではぴんとこないほどになっている。郭噺であるが、これだけの雰囲気を出せる人は、そうそういないだろう。まるで知っているみたい。佐平次のしていることは、言ってみれば、「詐欺」。それでも、明るく笑っていられる。
  • 三席、堪能させていただきました。明日の「らくだ」にも行きたいのですが、仕事をしなければなりません。残念。
  • 本日の阪神、6対1で勝利。そりゃまあ、いつか勝つはな。今岡が打ってくれたおかげで、たまたま勝った感が強い。「守護神クボタ」とか言っていたが、あんなヘボのどこが守護神やねん。厄病神やで。彼をおさえに置いている時点で、ポカダの神経を疑う。