- 午前中から校正をするが、ホビージャパンとかスカパーの番組ガイドなどが届き、あまり集中できず。
- 午後は第143回本牧落語五人会。生で聴くのは初めてというAさん、Hさん、Yさんたちをお連れする。吉窓師匠の「法事の茶」。円生師匠の物まねが出色。初めて聴いたとき、「茶」なんてデタラメで、すべては太鼓持ちの自作自演なのかと思っていた。本当でびっくり。私の密かなお気に入り馬生師匠。マイペースな語り口が魅力。本日は何といっても「疝気の虫」ですから。上品な調子でくり出される下品なネタに笑わせていただきました。疝気は「漢方で腹部、腰部の痛む病気」とあり、睾丸炎、尿道炎、膀胱炎、腎盂炎、腎臓結石、膵臓炎、胆石などの総称(落語讀本・矢野誠一著より)だそうです。
- 馬桜師匠は「お直し」。つくづく難しい噺だと思う。基本的に登場人物は夫婦の二人であって、そのやり取りで前半から中盤までをもたせなければならないし、廓から博打まで精巧な描写力が必要とされる。現代ではそのうえ、用語の解説もいる。後半、酔っぱらいの客が出てきても、状況としてそれほど面白いわけでもない。元花魁の圧倒的手練手管で、聴衆を引き込むしかなく、生半の腕では支え切れない噺だと思う。「何だかお直しが早くなってきたなぁ」できっちり頂点にくるあたりは、さすが馬桜師匠。生で聴いたのは初めてでした。
- その後、馬桜師匠とコーヒーを飲み、Yさんたちと食事をする。
- ああ、楽しくてゲラを見る暇がなかった。まだ4ページだよ……
鳥日記
「キュー」も巣立ち、トリオ・トリコカゴは五羽の所帯に。カゴを大きいものにしなければ……。