怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

M4と本牧落語五人会

Muho2005-09-24

  • 午前中から校正をするが、ホビージャパンとかスカパーの番組ガイドなどが届き、あまり集中できず。
  • 午後は第143回本牧落語五人会。生で聴くのは初めてというAさん、Hさん、Yさんたちをお連れする。吉窓師匠の「法事の茶」。円生師匠の物まねが出色。初めて聴いたとき、「茶」なんてデタラメで、すべては太鼓持ちの自作自演なのかと思っていた。本当でびっくり。私の密かなお気に入り馬生師匠。マイペースな語り口が魅力。本日は何といっても「疝気の虫」ですから。上品な調子でくり出される下品なネタに笑わせていただきました。疝気は「漢方で腹部、腰部の痛む病気」とあり、睾丸炎、尿道炎、膀胱炎、腎盂炎、腎臓結石、膵臓炎、胆石などの総称(落語讀本・矢野誠一著より)だそうです。
  • 馬桜師匠は「お直し」。つくづく難しい噺だと思う。基本的に登場人物は夫婦の二人であって、そのやり取りで前半から中盤までをもたせなければならないし、廓から博打まで精巧な描写力が必要とされる。現代ではそのうえ、用語の解説もいる。後半、酔っぱらいの客が出てきても、状況としてそれほど面白いわけでもない。元花魁の圧倒的手練手管で、聴衆を引き込むしかなく、生半の腕では支え切れない噺だと思う。「何だかお直しが早くなってきたなぁ」できっちり頂点にくるあたりは、さすが馬桜師匠。生で聴いたのは初めてでした。
  • その後、馬桜師匠とコーヒーを飲み、Yさんたちと食事をする。
  • ああ、楽しくてゲラを見る暇がなかった。まだ4ページだよ……

鳥日記
「キュー」も巣立ち、トリオ・トリコカゴは五羽の所帯に。カゴを大きいものにしなければ……。