怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

進まぬ短編と鈴々舎馬桜独演会

  • 短編で四苦八苦。60枚書くのに、また300枚くらい書いているなぁ、刑事コロンボも見たいなぁ、ジオノグラフィーはまだ届かないのかなぁ、ついに食玩「特撮大百科」を注文してしまったなぁ、などと考えているうちに夕方。やけくそになって注文した「特撮大百科」計120コの御利益か、短編は軌道にのりはじめる。このまま終われば良いのだけど。
  • 夜、池袋演芸場に「年忘れ 鈴々舎馬桜独演会」を聴きに行く。本日の演し物は「居残り佐平次」と「ねずみ穴」。会場は満員で立ち見まで出ている。二席の前にはまずレクチャートーク。「終わってから飲み会をやります。出席される方は、中入りのとき、そこにわか馬が立ってますから、言ってください」。休憩中、本当にわか馬さんが立っていて、ちょっとすごかった。
  • 「居残り佐平次」はちょっと脱力系の詐欺話。ただし、脱力系と見せておいて、実は相当な知能犯であるから面白い。場所が品川の御茶屋さんということで、終始、賑やかで楽しい。これ、実行する輩はでなかったんでしょうかね。
  • 「ねずみ穴」は3度目。3度目にも関わらず、ひっかかった。ついつい引き込まれて、本気で心配してしまう。その分、オチにかかる段階で、ほんのりと幸せな気分になれる。馬桜師匠の「ねずみ穴」は良いです。どこがどう良いのかを書くとネタ割れになってしまうのが苦しいところ。一種の出世物語でありながら、ジェットコースタームービーのような展開。そして、その中にもしっかりと教訓が備わっている。馬桜師匠はしょっぱなの「3文」で落語の世界に引きずりこみ、最後まで我に返らせない。だから、内容を知っているのに、何度もひっかかる。機会があれば、皆さん、必聴。
  • お目出度い踊りも見せていただき、終始、和やかで楽しい会でした。あれだけの人数がいても、アットホームな雰囲気が崩れないのは、師匠の人徳でしょうか? 楽屋に乗り込んで、ステテコ姿を拝見しようかと思ったが、ふと小説のことを思い出し、そのまま帰宅。
  • 帰宅すると、「ジオノグラフィー」が届いていた。