怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

長坂秀佳氏とすれ違ったことと5月の秘密倶楽部

  • 昨日書き忘れたのだが、打ち合わせを終え、喫茶店を出ようとしたところで、何やら不思議な輝きを持ったおじさんとすれ違った。どこかで見た顔。首を捻っていると、K氏が教えてくれた。「あれ、長坂秀佳さんだよ」。あまりのことに、頭が空白。今にして思えば、サインだけでも貰っておくべきだったか。私が今、こんな仕事をしているのも、ミステリーか好きになったのも、すべてはあなたのお書きになった「特捜最前線」の脚本に憧れてのことなのです、くらいは言うべきだったか。長坂秀佳さんとすれ違ったというだけで、昨日は特別な日であった。
  • 秘密倶楽部に行く。演目は「小夜衣草子 -桔梗屋の一夜-」。前回、こんなはずでは……と思うほど恐ろしい展開になっていたのだが、今回はさらに。天井から髪振り乱した花魁の幽霊がぶら下がるは、若旦那にはとりつくは、反則です。恐い恐い。次回が楽しみ。
  • その後「ぞろぞろ」を聴く。初演とのことでしたが、たいへん面白く聴きました。「荒物屋」の向いにあるのが、「床屋」だった時点で勝ちであります。本当に理に落ちた綺麗な噺。「あたま山」が短編アニメーションになって高評価を受けているわけで、いつか、「ぞろぞろ」の実写映像を見てみたい。「ぞろぞろ」の部分なんて見せ場だと思うのだが。

読書
「わが心臓の痛み」(マイクル・コナリー)読了