- 「円盤戦争バンキッド」のDVDを全五巻、まとめ買い。この作品は、本放送時(1976年)、数話見ただけで、以降、再放送の記憶もなく、何年か前にCSで放送されたときも見逃し、評判は聞いていたものの、やはり一度は見てみなければと思い購入。その動機の一つは、脚本が長坂秀佳であること。
- 好奇心に負け、さっそく数話見てみたのだが、これがなかなかの破壊力。脳みそが塩分濃度の高い海水に浸かって、プカプカ浮いて漂っていくような感覚に包まれる。
- 特捜最前線の開始が1977年であるから、一年足らずの間に、いったい何があったのか……。
- ちなみに、三巻には、長坂秀佳のインタビューが特典として入っているので、必見。さすがに、バンキッドについては詳しく覚えていなかったんだろうなぁ。でも、バンキッドの設定を作ったのも、円盤テーマに決めたのも長坂秀佳自身であったとは。インタビューでは、同時期に脚本を書いていた「快傑ズバット」についても触れられていて、とてもハラハラする。
- まだ全話見終わったわけではないけれど、ブキミ星人による侵略云々については、もはや乾いた笑い声をだすしかないのだけれど、バンキッドの本質ってそんなところにはなくて、とにかく、総司令がご隠居であることのものすごさ、そして子供たちが地球の平和を守っていることを知らない両親(柳生博と塩沢とき)がすべてなのだと痛感した。いやもう、柳生博と塩沢ときがすごいのなんの。バンキッドではなくて、この二人が主人公の30分コメディでもよかったのではないか。