怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

「刑事コロンボ ビデオテープの証言」

「刑事コロンボ ビデオテープの証言」
ミダス電子工業の社長ハロルド・バンウイック邸。防犯カメラ、手を叩くと開くドアなどミダスの発明品があちこちに設置されている奇妙な屋敷である。だが、それらの発明はあくまでミダス本人の「道楽」であり、ミダス電子工業の業績は不振を極めていた。義母であり、会長でもあるマーガレット・ミダスは、ハロルドの解任を通告。彼が足の不自由な妻を裏切り、浮気をくり返していることまで掴んでいた。ハロルドはマーガレット殺害を計画。それは、殺人の現場がカメラに記録されるという、前代未聞の事件となった。

  • 今でこそ、ビデオやDVDで何度でもくり返し見ることができるコロンボ。だが、10年ほど前まではごく限られた作品しか見られなかった。本作は私にとって長い間、幻だった。再放送の機会もほとんどなく、作品評もあまりきかない。初めてみたのは、日本テレビ深夜の再放送だっただろうか。
  • 本作はコロンボの基礎をすべておさえた傑作だと思う。何より、ミステリーとして大変、よくできている。特に中盤の「ピエロ」。これはもう、体が震えますぜ(興奮)。
  • 解決も極めてフェアで判りやすい。犯人が主張するアリバイが、逆にその首を絞めることになる。
  • たしかに、地味な作品ではあるのだが、もっともっと評価されてしかるべきだと思う。ベスト10内に入ってもいいよなぁ。
  • その他、「歌声の消えた海」「第三の終章」「闘牛士の栄光」を観賞。感想は後日。