- 有楽町のHMVにふらりと寄ったら、モニターにU2のライブが! しかも「Where The Streets Have No Name」だったもので、思わずその場を離れられなくなった。見れば、同じような人が五、六人。見入ること七分間、それが収録されているDVDを買うべきか悩むこと三分。急いでいたのだけれど、気分がすごく高揚した十分でした。ちなみに、DVDは買わなかった。
- 夜、ふとテレビをつけると、見なれた場面が。「リンゴどう? 体にいいのに」。こ、これは、『コブラ』。スタローンの最高傑作である。居ずまいを正して見始める。狂信的宗教殺人鬼集団に狙われた女性を守るため、狂信的宗教殺人鬼集団をはるかにこえる暴力刑事が大暴れする話。悪党軍団はもうとにかく全員が狂っていて、人間的感情が入りこむ隙間は皆無。ナイフ、斧、銃でもって、一般人をばんばん巻き添えにして、殺しまくる。そして主人公は、ふつうの人では太刀打ちできない殺人鬼たちを眉一つ動かすことなく、殺しまくるのである。ああ、この破滅的ヒーロー性。すべてが狂っていて、登場人物たちはブリジット・ニールセンの醜さも含め、すべてがかっこ悪い。いやでもね、やってることはかっこいいのですよ。少なくともヒーローを描こうとしたのなら、正しい映画。スタローンといえば、「ロッキー3」と「コブラ」。これはゆずれません。
- 近頃は「コブラ」みたいな映画がなくなってしまったなぁと寂しく思っていたのだが、80年代、「コブラ」みたいなものを散々作ったから「コブラ」みたいな映画が消えたのか、と一人納得する。
- MGドム。