怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

長坂秀佳とトランプ殺人事件の謎!

Muho2006-07-08

 

  • 特捜最前線第243話「トランプ殺人事件の謎! (脚本・長坂秀佳 監督・辻理)を見て、あまりの面白さにふらふらとなる。(長坂秀佳と写真の鳥に関連はありません)

 

 

 

 


ストーリー
1月10日10時10分、地裁判事補の香取令太郎がゴルフ練習場で襲われた。11時5分、都議会議員の木曽忠行が路上で襲撃。0時35分には、東都大学教授の湯本清市がラブホテル駐車場にて襲われた。
香取はその後、交番前の車内でゴルフクラブに縛りつけられているところを保護。木曽も半裸姿で電柱に縛られているところを発見、保護された。しかし、湯本教授は自家用車内で死亡。特命課は捜査に乗り出す。
手がかりはそれぞれの現場に残されたトランプ。香取にはクラブのA、木曽にはクラブの4、湯本にはクラブの9。犯人はなぜこのようなものを残したのか。
神代課長はまず、木曽の行動に不審を抱く。木曽が襲撃された場所は一方通行。木曽はどこから来て、どこに行こうとしていたのか。やがて木曽が当夜、暴力団組長とかけ麻雀をしており、現金1000万を受け取っていたことが判明する。木曽は責任をとって都議会議員を辞職。
桜井刑事もまた、判事補香取に疑問を持つ。ゴルフクラブに「磔」にされた香取だが、保護しようとした警察官から逃げようとした。それはなぜか。桜井は「特別会員券」という言葉に見せた香取の反応に着目。捜査の結果、彼が被告の人間からゴルフ会員券を貰っていたことが判る。贈収賄事件の被告として香取は起訴。判事も辞任することとなった。
ラブホテルで殺害され愛人の存在が明るみに出た湯本教授、それぞれの職を失った木曽、香取。被害者三人は、襲撃事件によって社会から抹殺されることとなった。犯人の目的はこれだったのか?
そんな中、叶刑事は一人の女性に目をつける。犯行の機会があ、目撃者の証言とも一致する女。しかし、この犯行を女性一人で行うことは不可能だ。いかにして彼女は、前代未聞の犯罪計画を実行したのか。叶が暴いた意外な犯人とは……?

  • 何といっても、木曽を演じる小林昭二でありまして、相変わらずの存在感。「東京殺人ゲーム地図」を彷佛とさせるコテコテ演技でとっても素敵。
  • 何といっても、ゲストの鹿沼えりさんでありまして、常々、「ゴレンジャー」は五人ではなく007を加えた六人と言うべき、なる持論がありましてですね、これまた鹿沼えりさんが素敵なのであります。鹿沼えり対夏夕介、必見です。
  • 強烈なミッシングリンクもので、テイストとしては、ある程度のバカバカしさも含め、「フォーク連続殺人の謎!」の第二弾ととらえるべきなのでしょう。
  • この展開、やはり当時の人は驚いたと思うなぁ。もしインターネットとかあったら、白熱していたと思う。新本格以降、こういうのがある種「当たり前化」してしまった。現在のミステリー苦境に繋がる要因の一つと言えるかも。