怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

闘いを止めて面白いミステリーを書こう

  • 本格ミステリーの定義を巡っていろいろあるらしい。こんな私も、時々、質問を受ける身分になってしまった。でも正直、本格についてはそんなに詳しくないしなぁ……。ただ、「本格ミステリー」というのは、「ミステリー」という文学の一つのジャンルだと思っている。それ以上でも以下でもない。「ゴジラ映画」が「特撮映画」の一ジャンルであるのと同じ。
  • 「ミステリー」はエンターテイメントであり、エンターテイメントは楽しく面白く幸せをもたらすもの。極上のエンターテイメントであれば、本格だろうがなかろうが、構わないと思う。例えば、「本格ミステリー」というルールがあるとして、それを破ることでその作品が面白くなるのなら、破るべきだと思う。「本格」にこだわって面白さを捨ててしまうのは、もったいないことだ。
  • では、「面白い」って何? ということになる。「面白い」という感情は多種多様で、一つに定義できるものではない。「ミステリー」というエンターテイメントは、そうしたやっかいな感情と真っ向から闘わねばならない。そんなとき、過度のジャンル分けにこだわっていても仕方がない。そんな暇があるのなら、面白い作品を一ページでも書けばいい。