怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

仮面ライダーをつくった男たち

Muho2007-05-01

  • 「仮面ライダーをつくった男たち」(取材、脚本・小田克己 漫画・村枝賢一)を読む。「男たち」とあるから、番組に関わった様々な人を描いた作品かと思っていたら、平山プロデューサー以外はすべて大野剣友会についてのものだった。いや、別に非難しているわけではなく、結論から言えば、歴史的な名著だと思う。「英雄(ヒーロー)はね……風のように現れて……嵐のように戦って……そして必ず……朝日と共に帰ってくる」。これがすべてだと思う。
  • 仮面ライダーのあるエピソードに、怪人を倒したライダーがサンタクロースとなって孤児院を訪ねるものがある。私にとって、これが「仮面ライダー」だ。ライダーが孤児院を訪ねたのは、子供との約束を果たしたのであり、「ヒーローはやって来て、弱い人を守り、悪いヤツを倒し、約束を守り、どこかに去っていく」という、私にとっての「ヒーロー」条件すべてを満たすワンシーンだったからだ。
  • 時代は変わり、ライダーは電車に乗ってやってくる。それはそれで、なぜか許せてしまうのは、今年のライダーが一生懸命、悪いヤツと戦ってくれているからだろう。
  • 同じ著者による「仮面ライダースピリッツ」は第二部に入って以来、全然、のれなくて困っている。「……スピリッツ」の第一部というのはあまりにも偉大で、それ以降の特撮番組を根本的に変えてしまった気がする。そして、それらのすべてが「……スピリッツ」の精神を支えきれず、潰れてしまった。「……スピリッツ」の第一部はそれほど偉大だったと思う。第二部は、自ら生み出した第一部に押しつぶされ、どうすればいいのか判らなくなっているように思えるのだが。とか何とか言いながら、結局最新刊を購入してしまった、私である。

 

むはははは。★☆☆☆★★☆★☆▲☆★★☆★☆★☆★★☆☆☆★★★