怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

スティーブン・セガールと沈黙の傭兵

Muho2008-04-07

 

  • どうぜつまらんだろう、とあきらめ半分で見ていたら、びっくりするくらい面白かった。こんなことって、あっていいのだろうか。収穫だった。
  • まず何より、前半のガルモラル島脱出までの戦場シーンがそれとなく良くできている。予算は全然ないのだけど、雰囲気というかスピードというか、従来のセガール映画にはないセンスの良さが光る。中盤はマイアミ。ここで微妙な駆け引きが行われ、けっこう中だるみするのだけれど、実はここにけっこうな伏線が仕掛けられていたりして、後々、感心することとなった。後半は、どうせ妻子を取り戻すための三つ巴、四つ巴の殺し合いだろう、と覚悟していると、頭を使ったどんでん返しなどがあって、これまた驚く。たぷたぷに太ったセガールが敵を叩きのめしていくのではなく、状況と情報を巧みに操って、目的を完遂していくーー、いつもより少しIQが高い映画に仕上がっていた。ラストもちょっぴり心温まるものであり、セガール映画としては、「沈黙の聖戦」以来の収穫ではなかろうか。
  • DVDには、「息詰まるアクションの数々と先の読めないストーリー、爽快感120%の極上エンターテイメント」とある。かなり誉めすぎの感はなくはないけれど、少なくとも嘘ではない。かなり良質な映画ではあった。

アフリカガルモラル島で傭兵が主導した反政府運動。だがフランス軍の介入により、傭兵部隊は敗北。傭兵であるセガールの仲間三人も死亡する。その裏側には、傭兵の元締めチャペルとCIAドレシャムによる裏切りがあった。戦死した戦友に頼まれ、残された妻子の面倒を見ようとするセガールだが、チャペルより新たな仕事の依頼が。刑務所に収監されている武器商人を脱獄させるというもの。戦友の妻子を人質に取られたセガールに拒否は許されない。さらに、ドレシャムは執拗にセガールの命を狙う。怒りに燃えるセガールが大暴れ。刃向かうヤツらを皆殺しにするぞ!

 

 

沈黙の傭兵(字幕版)

沈黙の傭兵(字幕版)

  • 発売日: 2016/06/30
  • メディア: Prime Video