怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

HOW TO BUILD GUNDAM 1と2

Muho2009-09-08

  • アマゾンなどでの在庫が復活したので、発作的に注文した「HOW TO BUILD GUNDAM 1&2」が届く。手元に二冊ずつあるし、一冊は当時のものでボロボロなれど、一冊は数年前に友人から譲り受けたもので美品。別に三冊目を、わざわざ金だして買う必要もないのだが、そこはやっぱり、「HOW TO BUILD GUNDAM 1&2」なんですよ。そして結局、熟読してしまいましたよ。
  • 「HOW TO BUILD GUNDAM1」がガンプラを決定づけたのは間違いないけれど、私の人生を狂わせたのは、間違いなく「HOW TO BUILD GUNDAM2」だ。この奥付は1982年5月。これが発売されたとき、ガンプラブームはピークを過ぎていた記憶がある。確認してみると、ホビージャパン1982年3月号には既に「ダグラム」の作例も載っている。次号にはソルティックも登場。時代は移っていた。私も5月号が出るころには、ダグラムに乗り換えていた記憶がある。ただ、そんな状態でも、「HOW TO BUILD GUNDAM2」は心にズイズイ届く本で、「HOW TO BUILD GUNDAM2」を読みながら、ダグラムやウォーカーマシーンを作りまくっていた。ガンプラの楽しさではなく、模型の楽しさを教えてくれた本だった。
  • 「HOW TO BUILD GUNDAM 1&2」は当時のガンプラを網羅した聖典だが、「HOW TO BUILD GUNDAM3」は出なかったので、本誌に掲載されながら、漏れた作品がいくつかある。1982年3月号に載った100分の1グフと60分の1ゲルググ。この二体は別冊には収録されていない。一方4月号の100分の1ギャンと60分の1カットモデルドムの作例は両方とも、別冊に入っている。5月号には「リアルタイプリブギコ」の作例。このアイテムを見ても、ガンプラが袋小路に入っていたのが判る。6月号はスターウォーズ特集でついに作例なし。7月号には1200分の1ガウ攻撃空母のジオラマ作例。この作品がすごく好きで、いつか真似して作りたいと思っている。8月号はマゼラアタック、アッザム、ザクレロが載る一方、クラブガンナー、トラッド11など他作品が圧倒的パワーを持っていた。そして、1982年11月、小田雅弘、川口克己両氏による、アッグ、ジュアッグ、アッグガイの作例。これはもう究極の「HOW TO BUILD GUNDAM」作品であり、私にとっては神様級。ゾゴックの作例を待っている間に27年もたってしまったが。このお祭りを最後にガンプラ作例はほとんどなくなり、ダグラム、ザブングル、イデオン、83年になると、いよいよマクロスが台頭。MSVを持ってガンプラが戻ってくるのは1983年7月号。ザク06-Rを改造してノーマルザクを作るという作例だった。
  • 私はMSVの洗礼は受けていない。スコープドッグに心を奪われた後、一時的に模型熱が冷めていた。おそらく、10歳以降の人生で、一番、模型から遠い毎日を送っていた期間だろぅ。ああ、もしあのころ、怪獣のガレージキットが存在していなかったら。従兄弟と一緒に、大阪海洋堂に行って、キンゴジのガレキを買ったりしなければ……。あれが人生の分岐点。

 

HOW TO BUILD GUNDAM &2復刻版

HOW TO BUILD GUNDAM &2復刻版

  • 発売日: 2009/08/21
  • メディア: 大型本