朝ドラ修行もようやく終業「純と愛」(NHK)
断っておくが、これはデジャヴでもなければ、ボケたわけでもない。前々回、「ダラクシー賞」を贈呈したにもかかわらず、またもやの「純と愛」。これにはれっきとした理由がある。
前々回、ドラマ中盤での贈呈は本意ではないが、これ以上見続ける気力がないと異例の贈呈を行ったわけだが、そうはいっても後半、劇的に良くなるかも、とNHKの朝ドラクオリティを信じ、ささやかな希望を抱きつつ、毎朝、きちっと正座して、拝見していたのである。
煩悩を捨て、邪念を捨て、ただただ画面と対峙する日々。気分はもう修行僧。そんな苦行をこなし、最終回まで1秒たりとも見逃すことなく見続けたのだ。
それにしても、最後まで脱落しなかった自分を褒めてやりたい。残念なのは、せっかく完走したにもかかわらず、賢明な視聴者はとっくにリタイアしており、この怒りを誰とも共有できないという悲しい事実。仕方がないのでドラマの感想が書かれたブログなどをチェックしてみたのだが、あろうことかこのドラマに高い評価をつける輩もいるというこれまた驚きの事実(ごく少数だが)。どこが良かったのか一人ずつ事情聴取したくなった。
- 俺、あのドラマにかなり高い評価をつけていたけどな。聴取されても困るけど。上記の駄文を書いたライターは、間違いないクズだけど、最終週に関する指摘、感想には、まったく同意。
- 最終週に至るまでは、素晴らしいドラマであったと思う。視聴者に対する挑戦に満ちた、こちらのレベルも試される、恐ろしい作品だった。ただ、最終週、特に最終回の酷さはフォローのしようもない。ドラマ全体の評価を破壊し、すべてを更地にしてしまった。それゆえ、こんな輩に好き勝手書かれることになってしまったわけだ。残念。