- S田さん主催の落語会に行く。おつき合いいただいた、S・Bさん、S名夫妻、、Aさん、S社のIさんとそのお友達(大学は6年くらい行きましょうよ)、ありがとうございました。
- 柳家風太郎さんの「エコロジラ」。うわあ、落語に怪獣が出てるよと呆気に取られる。たしかに、人を選びますな。私はもちろん、好きですよ。エコロジラ出現から進撃のあたりは絶妙でした。ただ、「モスラ」「モスラ」と固有名詞の連発には少々興醒め。オチとの絡みもありますが、怪獣そのものをオリジナルにできませんかねぇ。「モスラ」とか「ゴジラ」で演っている限り、「借り物」の印象が拭えない気がします。
- 鈴々舎わか馬さんは「ねずみ」。この噺のオチ、「鹿政談」と並んで好きなのです。このオチを聴いて、「落語とミステリーはフォーマットが似ているのだな」と確信した記憶があります。「ねずみ」のオチはね、論理的にストンと落ちます。下手な本格なんぞとは比べ物にならない。
- 中入り後、再びわか馬さん。演目は「弥次郎」。嘘つき男の噺はパターンを変え、いろいろな噺に取り込まれている。上方の「鉄砲勇助」は何度も聴いたのだが、「弥次郎」は初めて。「ねずみ」に比べ、わか馬さんの動きが格段に良くなっている。こうした軽快な語り口もきちんとできるのだなとあらためて感心いたしました。ただ、後半、山賊が出てくるあたりから、一本調子になっていたような。眠る人が出てきますよ。
- 個人的にはこれを見に来たのだ「ダダ落語」。風太郎さん爆発のネタ。ダダというのは、ただ立っているだけで何となく面白い、「得な落語家」みたいな怪人。その特性を見事活かしてました。お見事。これ、バルタン星人では駄目なんですね。後半のダダ小咄は、いっそ、全部繋げて一つのホームコメディにできませんかねぇ。「ダダ」の連打で。その方が落語らしいかなと思いました。
- 新作、古典と交互に聴くことで、「笑い」の質の違いを実感できました。新作の笑いは「わはははは」で古典の笑いは「くすくすくす」。明らかに違いますね。勉強になりました。