- 都内某所で鈴々舎馬桜師匠主催の秘密倶楽部。馬桜師匠の「小夜衣草紙−小夜衣の自害−」を聴く。第1回がわりとあっさり目の内容であったので、しっとりと物悲しく終わる噺なのかと思っていたら、とんでもない。喉をかっ切り、目玉が飛び出す始末。挙句、土砂降りの中、前に立っていたりして……。師匠、恐い、恐すぎ。
- 真打ち披露以来の緊張であるという○○さんの○○を聴く。秘密倶楽部であるので、ある程度はふせておく。正直申しまして、こんなにハラハラした高座は初めてでございます。終わった瞬間に「ごめんなさい」と言われたのも。もっとも、「ネタおろし」なのであるから、当たり前です。○○さんの高座終了直後、馬桜師匠が同じ噺を演られた。「芸」というものは言葉や論理で割り切れるものではないのだなと実感。○○さんにとっては辛い一時だったかもしれませんが、こうした厳しさも落語の世界なのですね。貴重な体験をさせていただきました。
- 校正があるので、後の飲み会は失礼させていただく。師匠、独演会、楽しみにしています。