怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

TV 相棒3

  • 「相棒3」第11話(脚本・櫻井武晴 監督・和泉聖治)を見て、あまりの良い出来にふらふらとなった。


小宮山という男が自首してきた。彼は20年前の坪井聡子殺害を自白する。だが、刑事、民事ともに時効が成立しており、警察は手が出せない。小宮山は遺族への謝罪も拒否。その上、何者かに命を狙われているので匿ってくれと言い出す始末。坪井聡子殺しの犯人が自首したことはマスコミでも取り上げられ、ついには遺族の耳にも入る。だが、小宮山の名前だけは、何があっても明かすわけにはいかない。「犯人の名を教えてくれ」と懇願する坪井夫妻を頑に拒否する杉下。
やがて、その小宮山が殺害される。一番の容疑者は坪井夫妻だ。何らかの方法で、小宮山の名前を知り、復讐を実行したのではないか。問題は、いかにして名前を知り得たのか。
鍵となるのは、亀山。夫妻に同情した彼は、小宮山殺害当夜、夫妻の自宅前まで行っていたのだ。軽率な行動により、坪井夫妻を第一容疑者としてしまった亀山。杉下は、小宮山殺害現場で採取された身元不明の指紋二つに着目する。
警視庁への日参を続ける坪井夫妻。それはカモフラージュなのか。果たして、真犯人は? 時効制度の限界に迫る特命課。

  • もうやりつくされたと思っていた刑事ドラマにおける「時効サスペンス」。犯罪被害者をクローズアップさせることで、まったく新たなバージョンをつくり出した。
  • いやはや、まったくほぼパーフェクトな出来です。今年、これを超えるドラマがあるかどうか。
  • ネタばれにもなるので、感想は止めておきますが、あらゆる意味での傑作。必見であります。