怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

ストロンガーと金の亡者ども

  • 恒例、落語コラムの取材。第二回はなんと「桂米朝・柳家小三治二人会」。チケットは即完売。「取材」ということで、特別に入れてもらえることになった。かなりの役得。
  • 二人会とはいえ、演しものは全部で五席。
  • 桂吉弥師「ふぐ鍋」。先日亡くなった吉朝師匠のお弟子さん。前座とはいえ、上手い。枝雀師匠のテンポに、吉朝師匠らしい丁寧な語り口がうまくブレンドされている……といった印象。でも吉朝師匠はもういないしなぁ。誰が育てるのだろう。
  • 柳家三三師「短命」。小三治師匠の独演会でお馴染みの二つ目。この人は上手くなるだろうなぁ。入門が平成五年でしょう? ネタ数も増えてきているし。
  • 桂米朝「鹿政談」。「骨董品の趣」とは友人の言だが、うまいこと言うものだと思う。高座に姿を見せただけで、場の雰囲気が良い方向に変わる。これはまさに「オーラ」だと思う。一種のサイコミュシステムだ。名人すら越えてしまった人に暖かいのは、日本人の常。明らかに言葉を忘れている箇所多数、でもいいの。ちょっとストーリーの通り方も怪しかったりして、でもいいの。奈良の名物、「大仏に鹿の巻筆あられ酒、春日燈籠町の早起き」が出てこなかったけど、いいの。鹿を殺すと「生き埋め」にされるという三作のエピソードも飛んでいたけど、いいの。米朝師が見られただけで、もう感無量なの。
  • 桂小米朝師「七段目」。二人会でありながら親子会であるというすさまじいラインナップ。今回の「七段目」も若だんなならぬ「バカ旦那」の噺。何の作りもいらず、そのまま「若だんな」に見える。だからすごく面白い。いまや、「七段目」といえば小米朝でしょう。でも、「七段目」や「親子茶屋」はいいけど、「菊江仏壇」、「百年目」ができるのか。1月5日には小米朝独演会がある。行きたいけれど、もうチケットは手に入りそうもない。
  • 柳家小三治「ちはやふる」。今、落語の日本一を決めるなら、この人でしょう。止められる人はいません。時間がなかったので「まくら」は短かめだったが、うまいのなんの。「ちはやふる」の登場人物は二人だけ。それで四十分。緩急というか、緩急の緩だけで悠々とラストまでいってしまった。もう満足です。帰りのバスが来なくて寒風ふきすさぶ中、30分も待ったけど、そんなこと問題ではございません。というのは嘘で、テメエ、往復の算段くらい、もう少し気を遣えよ。みずほ銀行。
  • メディコムの「仮面ライダーストロンガー」がきた。全身、フル可動。胸のプロテクターもふかふかで、ちゃんと腕も上げられる。「城茂」と「タックル」の購入券がついてきた。「モロボシ・ダン」もまだ注文していないし、「ハイパーホビー」には誌上限定で「結城丈二」と「ヨロイ元帥」が載ってるんだよぅ。俺からいくらむしり取るつもりなのだ、メディコムたちめ。
  • 阪神は契約の問題でけっこうもめているらしい。藤川、関本、杉山、鳥谷あたりが「少ない」と文句を言っている。まったく、日本シリーズであんな醜態さらしといて、よく言えたものだ。藤川なんぞポカポカ打たれやがって。100円でも高いわ。来年は通用せんやろ杉山にしても、おのれで何度負けたと思ってるねん。10円でも高い。来年は通用せんやろ。関本なんぞ、タダでいい。鳥谷もやっと当たり前の働きをしただけだろう。今までファンを苦しめたのだから、テメエが貰う前に、ファンに金を払え。