怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

ウルトラマンを作る、困った男たち

  • 自宅にいたので、リアルタイムで見てしまった、「ウルトラマンメビウス」。 長谷川圭一と赤星政尚による最終三部作。その一発目。細かい点を無視すれば、意外に楽しめたのが正直な感想。序盤のバトルは良かったし(菊池特技監督万歳)、臭いたつほどベタな「ウルトラマンは負けない」も、子供の視点から見れば、OKだろう。今回は少なくとも、子供が見ても大丈夫な作品だった。 長谷川氏はまぁ、もう一人と違って、一応プロですから。(暴言らしい表現が含まれていたらしいので少し修正しました)
  • 序盤のバトルは良かったし(菊池特技監督万歳)、臭いたつほどベタな「ウルトラマンは負けない」も、子供の視点から見れば、OKだろう。今回は少なくとも、子供が見ても大丈夫な作品だった。だけど、どうしてこんなに「ネクサス」臭がするのかなぁ。なぜだか判らんけど、亡霊を見ているような気になった。私見だが、彼らはまだあのときのことを忘れていないのだなぁと感じた。それが本当だとしたら、まさにヤプールだ。
  • 今回のエピソードを見て、つぐづく感じたのは、結局「俺様の結末」が厳然と先にあり、それに向かって何としても進む、邪魔ものは消す! という制作姿勢なのだなということ。そういう人たちが、テーマに「仲間」を掲げているあたり、本当に面白い。
  • 「俺様の結末」を掲げるのはいいけれど、残念ながら身の丈が合っていなかった。結末に至る過程が、能力不足ゆえ、まったく機能していないから。サコミズがゾフィと合う話だって、今回のエピソードを見れば、その存在価値が判る。でも、単独で見た場合、まったく意味不明。結局、レッドキングとかゴモラで遊んじゃっただけでしょう。連続ものの要素を取り入れ、物語を壮大にするのは良いけれど、それは単発エピソードをまともに作れる人たちがやることだ。制作に関わる上層部の人たちは、もう一度、「99の謎」シリーズみたいなオタク本の編集から出直すべきだろう。ファィアーモンスの裏設定とかさ、考えるの得意でしょ。