怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

下手な助言はすまじきものと助けてご先祖さま

Muho2008-03-18

  • 愚痴ばかり書いていたら、いくつかアドバイスをいただいた。「こうしたことで苦労している人はいっぱいいる。あなただけではない」。たしかにその通りだし、私なんてまだ恵まれている方かもしれない。それでも、何も下を見て自分の現状に満足しなければならないいわれはない。こうした苦労と無縁で明るく楽しく生きている人の方が多いわけだから、どうして自分にその権利がないのかと考えてしまう。それは当然だろう。「下を見て安心しろ」というのは、アドバイスにもなっていない。
  • 「けっして一人ではなく、助けてくれている人がいるはずだ」。たしかにいてくれる。おかげで何とか破産もせずに生きていられる。でもそれはあくまで、金銭的な繋がり、あるいは、親切心からのみの行動であり、私がいま求めているのは、自分が損をしてでも手助けしてくれる人の存在だ。楽しい家族旅行を中止してまで、私の代わりに身内の介護を誰がしてくれるのか。重要な仕事を犠牲にして身内の面倒を見てくれる人がいるのか。いるわけないでしょう? 「必要なときはいつでも言ってね」というのは、ただの社交辞令にしかすぎない。不用意にそう言われると逆に腹が立つ。
  • 意外なところから、「先祖を初めとする供養をないがしろにしているせいはないか」とのアドバイス。私は宗教とは無縁な人間だが、これに関しては思い当たることがある。私の身内は、仏壇も何もかも放りだして、東京でブラブラしていた。家にあるのは、位牌だけだ。お彼岸や命日の供養は親戚任せで、聞けば、お寺などに納めるお金も人に払わせていたらしい。それは酷いだろう。宗教云々の前に、人として落第だ。これからの数年はこんな状態がダラダラ続くんだから、せめて、京都にある墓の掃除でもしてくるかな。