- うちの近所のセブンイレブンに、「いずみ」君という、このうえなく、不愉快な店員がいる。笑顔は当然なく、いつもうつむき加減で、下唇をちょっと突きだした、拗ねた風の表情を片時も崩すことがない。声は小さく、語尾は聞こえない。不明な点を客に尋ね返すことを絶対にせず、自分の判る範囲で処理しようとするため、常にトラブルが絶えない。見事だ、「いずみ」君。あなたのような人はテレビドラマの中だけだと思っていた。完璧だ。この逸材の発見に、私は毎朝、ウキウキした気持ちでそのセブンイレブンに行き、ものすごく不愉快な思いをして帰宅するのである。どのようなことでも、ある一線を越えてしまうと、それは「才能」ということになり、人の好奇心を刺激する。
- 湖畔に住む白鳥、黒鳥七羽ほどの頭をバットで叩きのめし、殺害した犯人が中学生であると判ったらしい。ゲーム感覚でやったそうだ。彼らを裁く法律はごくごく軽いものであろうから、犯人たちはすぐに次の獲物を探しつつ、大人になるだろう。頭を叩き割られた白鳥、黒鳥の無念を思い知らせるには、どうすれば良いのだろう。
- 「聖域」はまだ売ってます。あんまりしつこくても何なんですが、それでもまぁ、売っているものですから……。