怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

生還と施設は親切

  • 「生還」はいま、本屋さんに行くと、棚に置いてあるかもしれません。見かけたらよろしくお願いします。
  • 身内はいまだ入院中だが、退院後、面倒を見てくれる施設に生活用品を運び込む。テレビや冷蔵庫など新調。電話などの変更もまとめて申請する。量販店から届く商品や電話回線の工事など立ち会いが必要なものもあるのだが、その都度連絡すると、「こちらの方でやっておきます」と言ってくれる。後日確認すると、まさにパーフェクトの状態になっている。介護を始めて約4年。私が求めていたのはこれだったんだと知る。今までは、どんな些細なくだらない用件でも「あなたがいないと困る」と言って呼び出されていた。仲の悪い身内でも面倒を見ること自体、人間として我慢しなければならない。だが、それに関わる様々な雑用まで一手に引き受けさせられてはたまらない。親戚も役所も介護保険も病院も、そういう点ではまったく役に立たないクズ揃いだった。施設は親切だった。金を払っているのだから当たり前、という見方もできるけれど、精神的な安定が少し得られたのは素直にうれしい。