怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

藤子・F・不二雄大全集と○○○○○○

  • 先日放送された、「天才刑事 刑事野呂盆六 4 わが子よ……」(原作・脚本、長坂秀佳)を見る。


救急指定病院聖カトリーヌ病院の院長尾田中玄似が、院長室内でボーガンにより射殺される。殺害時、部屋には医師氷見川霙がいた。だが彼女は被害者に背を向けていたため、射殺の瞬間は見ていない。一方、隣の棟にいた医師火ノ宮炎香は、射殺の瞬間を目撃していた。
偶然、病院を訪れていた刑事野呂盆六は、京都府警の刑事たちと共に、捜査を開始する。
現場の状況、集められた証拠などから、犯人は院長室を見下ろすことができる隣のビル屋上から狙撃、非常階段を使い一階へ、凶器のボーガンを茂みに捨て、逃走……と推定された。野呂盆六は犯人がなぜ凶器をその場に捨てたのか疑問に思う。そして、凶器についた傷に目をつける。
その後の捜査で、炎香と被害者尾田中が愛人関係にあったことが判明。状況証拠はすべて彼女を示しており、犯行の機会も充分にあった。炎香犯人説に傾く京都府警内にあって、野呂盆六だけは、氷見川霙にこだわり続ける。だが、彼女には「犯行時、被害者と同室にいた」しかも「それを炎香に目撃されていた」という「アリバイ」がある。尾田中を殺し、その罪を炎香にかぶせるという氷見川霙の完全犯罪計画。野呂盆六は彼女の犯行を立証する証拠をつかむことができるのか。

 

  • 正直、あまり期待していなかったのだが、大満足の一本。いや、これはひさしぶりに凄い作品だったのではないか?
  • 前作までと違い、被害者は一人だけ。登場人物も極限までしぼりこまれており、実質、橋爪功と木の実ナナと国生さゆりの舞台劇を見ているような感じ。名前やセリフの隅々がいちいちエキセントリックなのは、確信犯的なものなのだろう。
  • たしかに、序盤は京都府警のうるさい面々などがちょろちょろしてうんざりするのだが、40分を超えたあたりから俄然、面白くなって、あとは一気。最初はうるさかった京都府警までが魅力的に機能してくるのだから素晴らしい。特に、ヒロシ演じる片車刑事は絶品で、今後も野呂とのコンビにして欲しいくらいだった。
  • 外からの狙撃のため、殺害時、傍にいた人間にアリバイが成立するという展開はとても面白かった。矢が飛んできた角度とか、射殺時、被害者に対して背を向けていたとか、ものすごくミクロ的なギリギリのトリックが駆使されていて、それが凶器の始末などの新本格的な大技目くらましと上手く対をなしている。これはもう、長坂氏の卓越したセンスとしか言いようがない。
  • 決めてとなる証拠も、しっかりしていて、大満足。ただ、偶然により野呂が事件現場に先着するという「ハプニング」は止めて欲しかったなあ。
  • 正当派倒叙ものとして、この作品は「傑作」と言って良いのではないかと思う。この直球の路線で、今後もシリーズを続けて欲しい。長坂秀佳に栄光を!

阪神

取られて取ったら取りかえされる。こんな嫌な流れの中でサヨナラを拾えたのは、これまた失礼を承知で言わせてもらうが、相手が横浜であったためだろう。前にも書いたが、横浜はこれからてこ入れをして強くなる可能性のあるチーム。阪神はエラー七つのポンコツが記録のため主軸に居座る赤錆チーム。今はきついかもしれないが、将来の栄光は横浜にこそあると思う。
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