怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

手術と宙ぶらりんの一ヶ月

  • 今さら書くことでもないのだけれど、妙に気を遣ってくださる方もいらっしゃるので(今一度、少し詳しく)書いておく。七月末に手術を受けた。三月末に左腕の付け根に腫れ物ができ、虫刺されだと思って放っておいたがまるで直らない。皮膚科に行って薬をつけても直らない。一ヶ月後、皮膚科の医師は「リンパ腫の疑いがあるので検査を受けるように」と言って、某病院に紹介状を書いてくれた。結局、検査をするまでもなく、腫れ物を手術でとってしまうことに決定。局部麻酔で30分ほどの手術を受けた。術後一ヶ月ほどで検査結果が出て、とりあえず、良性というか、とにかく心配はないということで決着した。もっとも、半年に一度くらいの割合で通院しなければならないのだが。そんなこんなで、七月下旬から八月下旬にかけて、いろいろな行事などすべて欠席した。今は元気にしてますので、どうぞ、ご心配なく。
  • 前々から、これだけは経験したくないなぁと思っていたことが三つある。一つ目は秘密。二つ目は、「家に帰ると、身内の人間が血だらけで倒れている」。三つ目は「あなたは癌(かもしれない)、と言われる」こと。40歳にして、すでに二つまでかなっちまったよ。まったく、クソみたいな話だ。
  • 「これはやばいかもしれない」という宙ぶらりんの思いで一ヶ月間を過ごしたことは、完全に自分自身の中にある価値観を変えたと思う。七月までと九月からでは、外観上は一緒だけれど、中身は別物だ。今まで心配だったことがそうでなくなり、気にもしていなかったことがすごく気になるようになった。自分にとって、その変化は良い方向に作用していると思う。つまりは腫瘍も少しは役にたったわけだ。ただ、回りの人からすると、それはまったく逆かもしれない。

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