怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

身内は胃瘻の手術 身内はピンピンしていて、私は何のために生きているのか

  • こんな愚にもつかないものを書いていても、人の気分を悪くするだけだし、いっそ止めてしまおうかとも考えたけれど、「介護者が一人であり、介護が数年の長きに及び、親戚を含めた周囲の人間がクソ並みのアホばかり、という状況で果たして人間どうなるのか」を感じたままに書くという目的があるので、続けることにする。当分、こんなんばっかりなので、嫌な人は読み飛ばしていただきたい。
  • 身内は胃瘻の手術を行い、何の問題もなく成功。今後は寝たきりだけれど、無限のエネルギーを得ることになった。めでたい。本当にめでたい。
  • 午前中に手術ということで、立ち会いを求められたので、10時すぎに病院へ。11時に、「部屋の都合で手術は16時以降になる」と告げられる。仕方ないのでいったん帰宅。16時に再び出かけていく。手術そのものは30分で済み、局部麻酔のため、身内は意識をなくすこともなく、ピンピンしていた。私はほぼ丸一日を無駄にし、手元には今月分の請求書が届く。この三ヶ月でかかった医療費は、昨年の年収の半分を突破。いやもう、これはね、何ていいますかね、「ゲゲゲの女房」に片足つっこんでいる気分ですね。
  • 病院から帰った後は気力体力ともにゼロ。約一時間ほど放心状態になる。パソコンのキー一つ打つ気になれない。指も動かない。ただ座っているだけ。
  • あらゆる意味でどん底なのだが、それでも、「死にたい」とは思わない。私は何人かの死を見てきたし、最近、近しい人の突然の死を知ったばかりだ。「死にたい」なんて思ったら、その人たちに失礼だ。断じてそんなことを思うわけにはいかない。
  • でも「生きていてもしょうがないな」とは毎日思う。奉仕しても見返り一つなく、毟られ、虐げられ、馬鹿にされているわけだから、まぁ、そのくらい思っても罰は当たらんだろうと考える。
  • でも、この局面には一つだけ救いがあって、「生きていてもしょうがある」状態に変更可能だということだ。私の頼み事は100%頭から断られているし、身内の容態も変わらないし、何の目処もたっていないので、当分、「生きていてもしょうがない」けど生きていることにする。もちろん、かすかな希望だってある。目指している所は明確だし。
  • ということで、仕事をしよう。金を病院に持っていくために。