怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

「特捜最前線2012 爆破0.01秒の女」

「特捜最前線2012 爆破0.01秒の女」
渋谷中央署の女性警察官朝比奈が、宝石店に押し入り、拳銃を発砲、客たちを人質にとりたてこもった。彼女は爆弾を所持。デモンストレーションとして店外に停まる車を爆破する。警備カメラの映像を通し、一部始終を見た特命一課の刑事たちは、捜査を開始する。朝比奈は立てこもりをする直前、香川マリアという女性に会っていた。生活安全課勤務である朝比奈は、荒れていたマリアを保護、彼女を更正させていた。特命課は、マリアが何者かに誘拐され、朝比奈は犯人によって操られていると判断、わずかな手がかりを許に、姿無き犯人を追跡する。真犯人の目的とは何か。人質たちの運命は……。爆弾、誘拐、立てこもり、と特命長坂のお家芸が全部入っている。良い意味で化石のような刑事ドラマを、恐らく絶望的な予算の中で作り上げたスタッフたちの粘りには、もう感謝すらしたい。時代劇と共に失われた刑事魂の片鱗をかいま見ることができたのだから。その一方で、平成の特捜最前線とも言うべき「相棒」があるわけで、それと比べると、総合的な完成度では、当然ながら、まったく及ばない。次作があるなら、朝比奈は多分、特命課に転属になっているはずで、それはそれで大いに楽しいとは思うけれど、できれば一時間の連続もの、それが贅沢なら二時間のSPでもいいから、「相棒」に肉迫する完成度の特捜を見てみたい。
(追記)
「ミッドナイトウルフ」は、「レッドマーキュリー」以来の破壊力だった。

 

 

特捜最前線2012―爆破0.01秒前の女 [DVD]

特捜最前線2012―爆破0.01秒前の女 [DVD]

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • 発売日: 2013/05/21
  • メディア: DVD