- 発売中の「ミステリーズvol.76」 に福家警部補の新作「是枝哲の敗北」が載っております。
- 今回の犯人は聖南総合病院皮膚科の部長先生です。聖南総合病院ときいて、勘の良い人は気づかれるかもしれませんが、今回の話は、テレビドラマ版「福家警部補の挨拶」第9話「或る夜の出来事」の続編になっています。続編と言っても、ストーリーの繋がりがあるわけではないのですが、9話の事件が起きた10日後、同じ病院に勤務する医師が殺人を犯すという設定です。ですので、二岡は同病院を退院したばかりで、福家も聖南病院内では有名人になっています。
- 第9話は唯一のオリジナル回です。丸茂周さんと麻倉圭司さんが脚本を書いてくださったのですが、閉鎖空間での一晩の出来事、登場人物は四人だけでほぼ推移していくという、密度の濃い演劇を見ているかのような作品になっていまして、びっくりすると同時に大いに感動したのです。この素晴らしい一本を、何とか小説の方にも引っ張りこめないかとずっと思っていまして、今回、聖南総合病院に登場していただいたというわけです。もちろん、誰の許可も取らず、私が勝手にやったことなのですが。
- 福家の次作は、「ミステリーズvol.78」に載るという噂があります。本当なのでしょうか。
- 次の犯人は「主婦」であるという噂もありますが、本当なのでしょうか。