- お江戸日本橋亭に「本牧落語五人会」を聴きにいく。12時開場、13時開演。油断して12時半に行ったら、椅子席はほとんど埋まっている。立ち見が出るかと思わせる盛況ぶり。
- まずは、桂才ころさんの「犬の目」。才ころさん、二つ目に昇進されるとか。おめでとうございます。お名前は才紫に。
- 林家正雀師匠「初音の鼓」。お大名の会話は、リズムが良く、聴いていて心地がいい。ものを知らないお殿様、お姫様の連発には、笑わせていただきました。噺の後半、なんとなくバタバタしてしまったように感じたのは気のせいか。
- 金原亭馬生師匠「包丁」。その場にいるだけで楽しくなる人。先日、国立劇場でお会いしたのだが、素の時もまったく同じ。ほんわかした楽しいオーラが出ておりました。「包丁」はとにかく酒を飲む噺。銚子5-6本を2度注文し、その後、一升瓶を手酌で飲み、さらに師匠のお酌で何杯も飲む。登場人物2人は女の敵。内容だけ見ると、陰惨な噺……というより、昔の女性観というのはこんな風だったのであろう……だが、ニコニコ笑う馬生師匠の顔に癒された。
- 鈴々舎馬桜師匠「白子屋政談ー新三登場ー」。続き物の2回目。こうなったら、最後まで聴くよりない。登場人物の掛け合いで進む噺ではないので、どうしても説明が多くなってしまう。そこは師匠、絶妙のくすぐりで飽きさせない。ワハハと笑うだけのものでもないので、いまだ、とまどいを隠せないお客さんも数人いた。「髪結い新三」については、先日、国立劇場の資料館を訪れた際、師匠直々に解説していただいたので、理解の助けとなりました。贅沢なことです。
- その後用事があり、中入りにて失礼させていただく。
- こうと決めたことが一つあって、それを守ることがなかなか難しい。優柔不断ととられても(実際そうなのだが……)、ここは謝るしかありません。今月中には決着をつけたいものである。