怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

新しいネタ帳とリンジー・バッキンガム(ラスト)

Muho2006-10-11

  • 麻酔科の医師に承諾書を渡さねばならないため、病院から帰れないことに。三時から五時まで喫茶店で時間を潰し、五時から六時まではナースステーションの前で待つ。帰宅時にはふらふら。さすが麻酔医。
  • 時間を無駄にもできないので、ノートとペンを買い、喫茶店へ。R社さんの長篇用ネタを詰める。三つのネタを使おうと思っていたが、あえて二つに減らし、キャラ主体にドタバタやった方が面白いかもしれないな、という感触を掴んだだけでも、時間を無駄にせずに済んだってところか。
  • リンジー・バッキンガムも最後。
  • クリントン大統領の「選挙ソング」にフリートウッドマックの「ドント・ストップ」が使われたことから、リンジーを含む黄金期メンバーが再結集。ついにはライブを行い、それを収録した「ザ・ダンス」が1977年に発売。なんと、全米ナンバー1になる。
  • 思えばその少し前、リンジーは「ツイスター」という映画のサントラに「ツイステッド」という曲を提供。ここではスティービー・ニックスとデュエットまでしている。復活の予兆はあったのだ。
  • 予想外ともいえるヒットに、フリートウッドマック再始動の気運は高まる。でもそんな中、クリスティン・マクビーが脱退。メンバーは四人となった。
  • 2003年、ついにフリートウッドマックのニューアルバム「セイ・ユー・ウィル」完成。リンジーが最後にかかわった「タンゴ・イン・ザ・ナイト」から15年。生きててよかった。
  • このアルバムを作る過程は、「デスティニー・ルールズ」というDVDにおさめられている。興味深いのは、アルバムを二枚組にすることにリンジーがこだわっているところ。「売れ線の曲だけを入れてだすなんて御免だ。それなら俺は止める」とかゴネているリンジーが素晴らしい。このご時世、二枚組なんて売れるわけがない。メンバー全員が反対。かなり険悪な雰囲気の中でもミック・フリートウッドは余裕たっぷり。「リンジーが貧乏なんてできるわけがないじゃないか。新しいスタジオも作ってるんだろう」。結局、アルバムに18曲を入れることで、リンジーが折れる。
  • 二枚組にこだわり、一度は折れたリンジー。その心の内にくすぶっていたものが、新作「アンダー・ザ・スキン」という形になった気がしてならない。
  • 次のアルバムはフリートウッドマックとして出るのか、ソロとして出るのか。どちらにしても、何年も先だろう。もしかすると、永遠に出ないかもしれない。だけど、リンジー・バッキンガムが音楽から離れられるわけはないのであり、またスタジオにこもり、うんうん言いながら、曲を作っていくのは間違いない。世界中の人間が見捨てても、極東の小さな島国で、私はあなたを応援しているよ。
  • ああ、一度でいいから、リンジー・バッキンガムに会いたいなぁ。