怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

京都の不味いラーメン屋

  • 所用で京都に行く。祖母が亡くなったので、それにまつわる様々なこと。ここ最近、毎月のように帰京している。ただ用事を済みませた後はホテルで仕事ができるし、新幹線の中も案外、集中できる。喫茶店で本を読んでも気分転換になるし、京都も昔に比べ居心地がよくなっているので、あまり苦にはならない。
  • 今日は用事を済ませた後、ホテルまでのんびり散歩した。そのとき見つけたラーメン屋。名前はあえて伏せるが、店は小さくカウンターのみ十席。ガイドブックに紹介しれたらしく、コピーが店先に貼ってある。カウンターの向こうには初老の男性。何となく「もしや」という思いがあり、入ってみた。ラーメン650円。これが大当たり! 不味いのなんの。ひさびさの「世界一不味いラーメン」殿堂入りですよ。多くのラーメンは「美味い」「美味くも不味くもない」「美味くない」が大半だと思う。「不味い」っていうのは、よほどのことだ。今回食べたラーメンの恐ろしいところは、素材の味がまったくしないこと。いつたい何で出汁をとっていて、基本の味付けを何でやっているかまるで判らない。甘くもなくしょっぱくもなく、とろみはあれど、これだという味もない。きついきつすぎる。脱サラした料理未経験の親父が、何となくこんな感じだろうと、いろいろな材料を適当に混ぜ合わせて作ったらこうなった、みたいな感じ。これラーメンだったからまだいいけど、シチューだったら、間違いなくジャイアンシチューになってるな。今まで世界一不味いラーメンは都内某所にある、何を注文しても胡椒の味しかしない、通称「胡椒ラーメン」だったのだが、今回はそれに匹敵する。命名「ジャイアンラーメン」。京都に来たら、また行ってみようと思う。
  • 河原町の紀伊国屋をのぞいたら、「聖域」は棚ざしの一冊だけ。ちょっとしょんぼり。