怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

昨年は肺炎だった

  • この三年ほど、夏になると、咳に悩まされている。昨年は無理をしていたら、七月に肺炎になってしまった。今年は早めに医者に行き、薬を飲んだので、いまのところ、治まっている。やっぱり、原因はカビなのかなぁ。怖いなぁ……

 

いよいよ梅雨入りした日本列島。これから1ヶ月以上もジメジメした日が続くわけだが、テンションが下がるだけでなく、健康面でも大いに気をつけなければならない。
その原因は、部屋の中で活性化して大繁殖する機会を狙っている、目には見えないカビの菌糸だ。

「この時期から増えてくるのが、トリコスポロンというカビで、このカビを吸入すると、夏型過敏性肺炎を起こすことがあります。また、この病気が慢性化すると死に至ることもあるんです」
こう警告してくれたのは、呼吸器科・アレルギー科・内科の専門医で東京・池袋大谷クリニック院長の大谷義夫医師。

「夏型過敏性肺炎とは、トリコスポロンを吸うことで、肺の中でアレルギー反応が起こり、微熱が出たり、咳や痰が出たり、体がだるくなったりする病気です。症状的には夏カゼと似ているので、皆さん夏カゼとカン違いしてしまうことが多いんです。
しかし、放っておくと呼吸困難などの重症になる場合があります。そして、重症になって病院に行ったときに医師も夏カゼだと診断してしまったり、肺炎としても細菌性肺炎と誤診してしまうと、入院して点滴を打ち、症状が良くなったからと数日で家に帰してしまいがちです。しかし、症状が良くなったのは入院したことでトリコスポロンを吸わなくなったためであって、家に戻るとまたアレルギー反応が出てしまうのです」

また、呼吸困難になるほどではない軽症な人でも、注意が必要だと大谷医師は言う。

「11月ぐらいになってカビが減ると、夏カゼかなと思っていた症状が軽くなります。しかし翌年の5月ぐらいになると、またその症状が出てきてしまう。それを毎年繰り返していると慢性化してしまうんです。慢性化した過敏性肺炎は、間質性肺炎や肺線維症になって、肺が硬くなり死に至ります。夏型過敏性肺炎は、医師でもなかなか気づきにくく、とても怖い病気なんです」(大谷医師)

では、夏型過敏性肺炎を予防するには、どうしたらいいのだろうか?

「原因となるトリコスポロンは、風呂場や脱衣所、台所など高温多湿になる場所に多く発生するので、そういった所はいつもきれいに掃除して、乾燥させておくことです。特に木材などで増殖しやすいので、風呂場に木製のドア枠などがある家は気をつけてください。

ほかにもカビによる肺炎は、アスペルギルス、カンジダ肺炎、クリプトコッカスなどもあります。アスペルギルスは重篤な基礎疾患のある人だと、死亡率が50%と高くなります。とにかくカビが生えていたら、カビ取りをすることが大切です」(大谷医師)