怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

評論家という頭でっかちで哀れな生きものが、ゴジラを語ることなかれ

  • もはやあまり触れたいネタでもないのだが、先日のザ・プロファイラーのゴジラ。そこでの評論家の暴れっぷりに白けったという話の続き。今日、その件に関する評論家とある人のやりとりを見た。まあ、少しやり取りがあった末に、「民主主義」だの「言論の自由」だのって話になっていた。驚きだ。発端はたかが怪獣だぜ? 
  • 評論家ってすげえなと、これは嫌味でもなくお世辞でもなく、思った。私が四十年以上オタクとして生き、十年と少し物書きとして生きて学んだことは、何事にも上には上がいるということだ。自分はこの事については誰にも負けないくらい知っている、俺ってすごい、と思っていても、世の中にはいくらでも上がいる。だから、友人同士のバカ話やブログの片隅に書くとかは別として、公の場で何か発言する場合、特に、否定的な発言をする場合は、身の程をわきまえなければならないと考える。謙虚さと言ったら少し大げさすぎるかもしれないが、常に、まだ見ぬ自分よりすごい人を頭のどこかに置いて発言する必要があるーーと私は考えている。だから私は、評論家みたいなことはできそうにない。
  • 今回の件について自分なりに思ったのは、結局、こういう人は、「ただ面白いこと」以外の何か、社会性とかよく判らないけど何か小難しいこと、と結びつけないと評価が下せないんだということ。多分、表現方法を持たないんじゃないかと思う。だから、無条件で初代礼賛になるし、「ゴジラ対メガロ」や「ゴジラ2000」などはどう表現していいのか判らない。結果、テーマ性から逸脱した部分は「残念な」ものとして一括りに処理されるのだろう。評価なんて、ジェットジャガーすごいぜ! とか、いろいろあるけど、漁船咥えて出でくるところは最高だ! で充分だ。そういう見方ができないなんて、私からすれば、可哀想だとしか思えない。